日本航空(以下JAL)とブリティッシュ・エアウェイズ、フィンエアーは4月1日より、日本=欧州路線において共同事業を開始することを決定した。
JAL、ロンドンやヘルシンキもゲートウェイに
今回の3社共同事業の開始により日本出発の利用者は、西欧・南欧へのゲートウェイであるブリティッシュ・エアウェイズの乗り継ぎ拠点空港のロンドンに加え、北欧・東欧への乗継利便の良いフィンエアーの乗り継ぎ拠点空港であるヘルシンキの2地点を欧州のゲートウェイとして、さらに便利に利用することが可能となる。
共同事業の対象路線は日本=欧州間(ロシアを除く)の全直行便に加え、3社の直行便に接続する欧州域内・日本国内路線。ロンドン・ヘルシンキ・パリ・フランクフルトへの直行便に加え、ロンドンから欧州域内約80地点、ヘルシンキから欧州域内約60地点、日本国内約40地点となり、3社ネットワークがさらに便利になる。
JALは2013年7月に成田=ヘルシンキ線を開設しているが、フィンエアーが共同事業に加わることで、今後両社が運航する日欧直行便とそれに接続する欧州域内路線・日本国内路線のスケジュール調整を進め、ヘルシンキ経由の欧州各都市への乗継利便性の向上を目指す。
3月18日にはフィンエアー運航によるマンチェスター、ロンドン、ウィーン、プラハ、オウル、チューリッヒ、ジュネーブへJALコードシェアを拡大した。さらに30日よりブダペスト、4月1日からはローマ、ミラノ、マドリード、バルセロナ、マラガ、キッティラ、イヴァロ、ロヴァニエミへとヘルシンキ以遠のJALコードシェア就航地点が拡大する。
共同運賃の販売も開始
また、3社は日本発欧州行き運賃および欧州発日本行き運賃を4月1日本出発分より共通化し、2月4日より販売している(一部運賃を除く)。
コードシェア便も3社共同運賃での利用が可能となっており、JAL、ブリティッシュ・エアウェイズ、フィンエアーが運航する便の中から、出発・到着時刻、利用空港(羽田/成田、中部、関西)や運賃額など、利用客のニーズに合わせて選ぶことができる。
今後も3社は、共同マーケティング、共同サービスの分野でも一体的な路線運営を行い、これまで以上に緊密に連携して、路線ネットワーク、商品・サービス品質の向上に挑戦し、利便性の向上とさらなるサービスの拡充を図っていくという。