ソニーは4月2日、液晶テレビ「BRAVIA(ブラビア)」の新モデルとして「W920A」「W800B」「W700B」「W600B」「W500A」の5シリーズ10製品を発表した。発売は「W800B」シリーズの50V型と「W600B」シリーズの60V型、「W500A」シリーズが5月24日で、ほかは4月19日。価格はオープンとなっている。

シリーズ名 型番 サイズ 推定市場価格(税別)
「W920A」シリーズ KDL-55W920A 55V型 260,000円前後
KDL-46W920A 46V型 220,000円前後
KDL-40W920A 40V型 165,000円前後
「W800B」シリーズ KDL-50W800B 50V型 160,000円前後
KDL-42W800B 42V型 120,000円前後
「W700B」シリーズ KDL-32W700B 32V型 70,000円前後
「W600B」シリーズ KDL-60W600B 60V型 220,000円前後
KDL-48W600B 48V型 135,000円前後
KDL-40W600B 40V型 75,000円前後
「W500A」シリーズ KDL-32W500A 32V型 55,000円前後

KDL-32W500Aを除く9モデルは、いずれもフルHD(1,920×1,080ドット)表示対応モデル(KDL-32W500Aは1,366×768ドット表示)。全てのモデルに、データベース型の複数枚超解像技術を利用した超解像エンジン「X-Reality PRO」を搭載。入力した映像をフレームや画素ごとに解析してデータベースと照合することで、映像本来のディテール感を再現する。また、映像内の平坦で変化の少ない箇所を検出してノイズ強調を抑制する「平坦部エリア検出」、モスキートノイズ低減、ランダムノイズ低減、ブロックノイズ低減、ドットノイズ低減の4種類のノイズ低減処理で、高画質を実現する。

なお、いずれのモデルも無線LAN接続に対応しているほか、ソニーのネットワークサービス「Sony Entertainment Network」、ホームネットワーク内での連携機能「ソニールームリンク」(クライアント機能)、「スクリーンミラーリング」を搭載。チューナーは地上/BS/110度CSデジタル×各2基を搭載し、USB接続の外付けHDDへ録画することが可能だ。

4倍速駆動や「クリアブラックパネル」で高画質を実現する「W920A」シリーズ

「KDL-55W920A」

モデルごとの特徴としては、「W920A」シリーズでは1秒間で60コマの映像を240コマに変換する4倍速技術や、エッジ型LEDバックライト、高コントラストでの映像表示が可能な「クリアブラックパネル」、色彩豊かな映像を再現する「トリルミナスディスプレイ」を搭載。4倍速技術により動きの速い映像でもなめらかな表現が可能なほか、LEDバックライトのオン・オフ制御を組み合わせた「モーションフローXR960」が、映像表示タイミングに合わせてバックライトを高速駆動させる。

サウンド面では、本体背面に配置した2つの大容量スピーカーボックスに折りたたんで収納された長いダクトを通すことで、サイズを超えた中低域音を実現する「ロングダクトスピーカー」を搭載。そのほか、音響特性を補正するデジタル信号処理「Clear Phaseテクノロジー」や、テレビスピーカーだけでサラウンドが楽しめるバーチャルサラウンド「S-Forceフロントサラウンド」などを備えている。

推定市場価格はKDL-55W920Aが260,000円前後、KDL-46W920Aが220,000円前後、KDL-40W920Aが165,000円前後(いずれも税別)。

電源オフから1秒起動機能やサッカー向けサラウンド搭載の「W800B」シリーズ

「KDL-50W800B」

「W800B」シリーズは、50V型に倍速技術やLEDバックライトのオン・オフ制御でくっきり表示する「モーションフローXR240」を搭載するほか、1日のうちよくテレビを視聴する6時間に限って電源オフから1秒で起動できるようにする「高速起動」、テレビ視聴中に気になったキーワードのツイートをチェックできる「ソーシャル視聴」機能などを搭載。

サウンド面では、ソニー独自のデジタル音声信号処理を活用した「ClearAudio+」が自然な音を再現。また、サッカー観戦時にスタジアムにいるような臨場感あるサラウンドを再現する「サッカーモード」、全体の音量は変えずに人物の声だけ音量調節できる「ボイスズーム」も備えている。そのほか、「Clear Phaseテクノロジー」や「S-Forceフロントサラウンド」なども搭載。

推定市場価格はKDL-50W800Bが160,000円前後、KDL-42W800Bが120,000円前後(いずれも税別)。

「W700B」「W600B」「W500A」シリーズ

「W700B」シリーズでは、フルHDパネルと「X-Reality PRO」による高画質映像を楽しめるほか、「ClearAudio+」「Clear Phaseテクノロジー」「S-Forceフロントサラウンド」「ボイスズーム」などのサウンド機能で高音質を実現している。また、「高速起動」や「ソーシャル視聴」にも対応。

「W600B」シリーズでは、60V型になめらかな動画表示を可能にする倍速技術や「モーションフローXR240」などの高画質化技術を搭載するほか、全サイズ共通で「ClearAudio+」「Clear Phaseテクノロジー」「S-Forceフロントサラウンド」「ボイスズーム」などの高音質化技術を搭載。こちらも「高速起動」や「ソーシャル視聴」にも対応。

「W500A」シリーズでは、「Clear Phaseテクノロジー」「S-Forceフロントサラウンド」「ボイスズーム」などの高音質化技術が搭載されている。

推定市場価格は「W700B」シリーズのKDL-32W700Bが70,000円前後、「W600B」シリーズのKDL-60W600Bが220,000円前後、KDL-48W600Bが135,000円前後、KDL-40W600Bが75,000円前後、「W500A」シリーズのKDL-32W500Aが55,000円前後(いずれも税別)。