マクラーレン・オートモーティブ・アジアは1日、都内でプレスカンファレンスを行い、ジュネーブ・モーターショーで発表された最新モデル「McLaren 650S」を日本初披露した。
会場に展示されたのは2台で、固定式ルーフの「McLaren 650S Coupe」は桜の下でのお披露目に。一方の「McLaren 650S Spider」は、フルオートの2ピース型リトラクタブル・ハード・トップを搭載したモデルとなる。プレスカンファレンスでは、英国のマクラーレン・オートモーティブからアジア リージョナル・ディレクターのミルコ・ボルティガ氏、最高技術責任者(CTO)のカルロ・デラ・カーサ氏が来日。最新モデルの概要説明を行った。
ボルティガ氏は、「McLaren 650S」の名称について、「マクラーレン製3.8リッターV8ツインターボ・エンジン『M838T』の最高出力650PS(641bhp)に由来しています。(名称の末尾の)『S』はスポーツを意味し、優れたハンドリング、トランスミッション、ドライバビリティを実現します」と述べた。
続いて登壇したカルロ・デラ・カーサ氏は、同車の車両性能には目を見張るものがあるとした上で、「発進から時速100kmまでに要する時間は3.0秒。時速200kmに達する時間は8.4秒(スパイダーは8.6秒)で、ベストインクラスとなります」と説明した。
「McLaren 650S」では、現行の「McLaren 12C」や限定モデル「McLaren P1」の開発で蓄積された技術が注ぎ込まれているという。デザインについては、「McLaren P1」譲りの斬新なスタイルに。乾燥重量は「McLaren 12C」より6kg軽い1,330kgで、最新のLEDライトテクノロジーを採用。EU複合サイクルでの燃費は24.2mpg(11.7リットル/100km)、CO2排出量は275g/kmとされている。
エンジン、トランスミッション、サスペンション、エアロダイナミクスなど、あらゆる面でドライバーとの一体感を強化したのも特徴。フル加速時にエンジンの全力が必要とされた場合、「イナーシャ・プッシュ」と呼ばれるシステムが作動し、変速の瞬間のエンジントルクを制御することで、最高の加速性能をもたらすとのことだ。
「McLaren 650S」は春から販売開始される。各モデルの国内での価格は、「McLaren 650S Coupe」が3,160万円、「McLaren 650S Spider」が3,400万円。