世界最大の油彩画を展示する北海道・新冠町の「太陽の森 ディマシオ美術館」は、4月1日にリニューアルした。11月30日まで通期無休でオープンする。
旧体育館には「世界最大の油彩画」
「太陽の森 ディマシオ美術館」とは、北海道の新たな文化拠点として2010年に旧太陽小学校の廃校舎を再生しオープンした美術館。フランス幻想絵画の第1人であるジェラール・ディマシオの作品200点あまりを展示している。
同氏の作品は、1988年に日本で初めて公開された。「2万年後の未来から見て、過去に当たる1万年後を追想する」というテーマで、油彩とは思えぬほど細密に描かれた人間や建物、内面的かつ極めて写実的な未知の世界を大型の絵画に描き、88年~93年にかけて全国を巡回した展覧会では計65万人を動員した。
かつて体育館だったスペースには、同氏によって3年間かけて制作された、油彩画としては世界最大と言われる9m×27mの作品が常設展示されている。油彩画の天井と床と壁面は、奥行き3.5mの鏡張りで取り囲み、無限の世界を表現している。
また、絵を見るだけではなく鏡の中のアート空間に実際に入ることも可能で、ディマシオの描き出す未来の世界をより近くで体感することもできる。
入場料は一般1,080円、高大生860円、障害者手帳を持つ人(大人)750円、付き添い1人750円、太陽地区在住の人・中学生以下無料。開館時間は9時30分~18時(最終入館時間17時30分)。開館日は、4月1日から11月30日は無休。冬季12月から3月は土日・祝のみの営業。