シタシオンジャパンは3月14日~16日の期間、海外旅行経験者の20~60代の男女1,000人を対象に「海外旅行の準備に関する調査」を実施した。
旅行前の心配事、51%が「犯罪」
まず、旅行前の心配事について聞いたところ、トップ3は「窃盗やひったくりなどの犯罪、カードスキミングなどの事件に遭う」(51.0%)、「金銭やパスポート等重要物の紛失」(43.6%)、「言葉や文化などの違い」(42.6%)となった。
その一方、実際に「海外旅行の際に戸惑うこと」について尋ねたところ、「トイレ環境面」が66.8%と最も多く、次いで「衛生面」(65.5%)、治安面(62.4%)と続いた。特にトイレ環境においては、旅行前の不安としては上位に上がっていないことから、「想定外の現地で気になる困りごと」であることが分かる。
旅行前については、「宿泊先や設備の衛生面についてこだわる」という人が全体のおよそ9割(89.3%)に上っており、多くの海外旅行者が「衛生面に配慮した計画をしているが、それでも渡航先では戸惑っている」という実態が明らかになった。
男性の方がシャワートイレにこだわる
トイレ環境面については、36.3%と4割近くが「シャワートイレがなくて困った経験がある」と回答した。性年代別に見ると、男女いずれも年代が上がるにつれて「困った」という人は多くなり、60代の海外旅行者ではおよそ半数が、シャワートイレがないことに困った経験をしている。
また、全体的に女性よりも男性の方が困った経験を持つ人が多い傾向にあるほか、日常的にシャワートイレを利用している人の約半数(46.8%)が、海外旅行の期間においても「シャワートイレがなくて困った」と回答している。
シャワートイレがなくて困った経験の有無を宿泊ホテルのランク別に見ると、高級なホテルに宿泊している人ほど困った経験を持つ人が多い傾向にあることが分かり、「高級なホテルなのだから、あるのが当然」と期待が高い分、シャワートイレがないことに対して現地で驚き戸惑う様子がうかがえる。