就職・転職のための企業リサーチサイト「Vorkers」を運営するヴォーカーズはこのほど、「待遇面の満足度」に関する調査レポートを発表した。

今回の調査レポートでは、「Vorkers」に登録された約30,000人の現職社員による在籍企業の評価データから"待遇面の満足度"を対象とし、「業界ランキング」を公開。また、「25歳から49歳までの年齢別による"待遇面の満足度"推移」も合わせて公開した。

データは、「社員として1年以上在籍した企業の情報であること」「500文字以上の自由回答と、8つの評価項目に回答すること」を回答条件として、「Vorkers」の在籍企業評価レポートへの回答を通じて収集した。対象データは、2010年2月~2014年2月に、現職社員から投稿されたレポート回答(全30,196件)としている。

業界別ランキングでは、金融業界とインフラ関連業界がトップ10に

「待遇面の満足度」は、金融業界とインフラ関連業界が上位に

「待遇面の満足度」の業界別ランキングでは、トップ10のうち、7つを金融業界(4つ)とインフラ関連業界(3つ)が占めている。

金融業界は、3位「クレジット、信販、リース」、5位「証券会社、投資ファンド、投資関連」、6位「銀行(都市・信託・政府系)、信金」、7位「生命保険、損害保険」と、上位にランクイン。

インフラ関連業界は、1位「総合商社」、2位「電力、ガス、エネルギー」、4位「重電、産業用電気機器、プラント関連」となった。

一方、38位「フードサービス、飲食」、39位「小売(百貨店・専門・CVS・量販店)」、41位「教育・研修サービス」、44位「旅行、ホテル、旅館、レジャー」、46位「理容、美容、エステティック」、47位「介護、福祉関連サービス」、とワースト10のうち、6つがサービス業界(飲食、小売、教育、旅行、美容、福祉)となっている。

全業界の満足度平均は2.82pt。公務員は2.86pt。また47業種中、公務員は21位とほぼ中央に位置する。

「待遇面の満足度」は、年齢とともに緩やかに上昇

「待遇面の満足度」の年齢別推移は年齢とともに緩やかに上昇している。日本の会社員の待遇は年功序列の傾向にあるが、社員の心理的な満足度においても若年層ほど低く、年功序列の傾向があることがわかった。

「待遇面の満足度」は、年齢とともに緩やかに上昇