富士経済はこのほど、国内のジェネリック医薬品(後発医薬品)市場を薬効領域別に調査した報告書「2013-2014 ジェネリック医薬品・長期収載品データブック No.2 市場編」を発表した。
それによると、国内のジェネリック医薬品市場は、2016年には2012年比41.4%増の7,779億円に達すると予測。医療用医薬品市場の8.8%を占めると見込んでいる。一方、長期収載医薬品は同2.5%減の約2兆2,795億円に減少すると予想している。
バイオ医薬品におけるジェネリック医薬品であるバイオシミラーは、市場は小さいものの将来的には拡大すると予測。2016年には2012年比5.9倍の264億円に増加すると試算している。
今後期待される医薬品としては、先発医薬品と成分や製法などがほぼ同一に製造されるオーソライズドジェネリック医薬品を挙げている。
薬効領域別に2016年の市場予測を見ると、高血圧症治療剤は2012年比81.0%増の1,050億円、統合失調症治療剤は同2.4倍の86億円、その他精神神経疾患治療剤は同2.5倍の155億円、抗アレルギー剤は同2.2倍の275億円、脂質異常症治療剤は同73.6%増の625億円、抗がん剤(がん関連用剤含む)は同74.3%増の753億円、骨粗鬆症治療剤は同95.9%増の143億円と試算している。