経済産業省は31日、2014年2月の鉱工業生産指数速報(2010年=100、季節調整値)を発表した。それによると、2月の鉱工業生産指数は前月比2.3%低下の101.5となり、3カ月ぶりに低下した。
前年同月比(原指数、以下同)は6.9%上昇の97.5。同省は、基調判断を前月までの「生産は持ち直しの動きで推移している」に据え置いた。
業種別に見ると、生産の低下に寄与したのは、輸送機械工業、はん用・生産用・業務用機械工業、情報通信機械工業など。品目別では、普通乗用車、駆動伝導・操縦装置部品、自動車用エンジンの順に低下に寄与した。
出荷指数は前月比1.0%低下の103.9と、6カ月ぶりの低下。前年同月比では6.0%上昇の97.8となった。
在庫指数は前月比0.8%低下の103.8と、7カ月連続の低下。前年同月比でも3.2%低下の107.3となった。
製品の需要状況を示す在庫率指数は前月比1.7%上昇と100.6%と、6カ月ぶりの上昇。前年同月比では8.8%低下の106.4となった。
併せて発表した製造工業生産予測調査によると、3月は前月比0.9%の上昇、4月は同0.6%の低下と予測。 3月の上昇は、情報通信機械工業、電気機械工業、その他などによる。4月の低下は、情報通信機械工業、その他、化学工業などによると予想している。