スペイン人が考える「日本へ旅行したいけどできない理由」

日本およびスペイン間のマーケティングを支援する地中海マーケティング研究所は2月21日～27日にかけてスペイン全国の15歳～70歳の男女1,010人を対象に、「日本への旅行に関する意識調査」をインターネットで実施した。

日本で楽しみたいのは歴史的・伝統的な文化体験

まず、これまで旅行で訪れたことがあるアジアの国について聞いたところ、中国(12.0%)、タイ(8.6%)、香港(5.3%)と続いたが、どの国も訪れたことがない人が全体の約65%を占めた。男女別では、ほとんどの国で男性の訪問経験が多いが、「シンガポール」のみ女性が多い結果となった。

次に、日本に旅行する場合、一緒に訪問したいアジアの国はあるか尋ねると、「タイ」が最も多く24.4%、次いで「日本のみ」(21.2%)となり、これらの回答は女性に多く見られた。一方、男性の回答には「中国」「香港」「韓国」が挙がった。

日本に旅行する場合、楽しみたいことは何か質問したところ、歴史的・伝統的な文化体験(62.1%)、自然・四季・田舎風景や体験(29.5%)、食事(主に日本食)(29.2%)が上位となった。男性が女性を上回ったのは、「食事」「現地(日本人)との交流体験」だった。

「日本に行ってみたいけど実際に旅行した経験が少ない」というスペイン人において、その阻害する要因はなにか尋ねてみると、「滞在費用(宿泊・食事等)が高い」が最も多く約55%だった。以下「航空券の料金が高い」(38.2%)、「言葉に困りそう」(33.1%)が続く。また、「その他」で9人が原発事故を挙げた。