石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下、JOGMEC)は27日、福島県と大分県で行われる地熱発電事業2案件を、初の地熱発電の債務保証対象事業として採択したと発表した。
今回、債務保証対象事業に決定したのは、つちゆ温泉エナジーによる福島県福島市土湯温泉での「土湯温泉バイナリー地熱発電事業」、および西日本環境エネルギーによる大分県玖珠郡九重町での「菅原バイナリー地熱発電事業」。
つちゆ温泉エナジーは、福島県福島市土湯温泉で発電規模400キロワットの水冷式バイナリー方式の地熱発電所を建設する。同社は建設資金の一部(5億5,700万円)を福島信用金庫から長期借入で調達し、JOGMECはこの借入の80%に対する債務を保証する。
西日本環境エネルギーは大分県玖珠郡九重町で発電規模5,000キロワットの空冷式バイナリー方式の地熱発電所を建設する。同社は建設資金の一部(4億円)をみずほ銀行および日本生命保険から長期借入で調達し、JOGMECはこの借入の80%に対する債務を保証する。
JOGMECは2012年9月から、地熱資源に関する調査助成や技術開発などによる支援事業を進めてきたが、この2案件は初めての債務保証対象事業となるという。