ランスタッドは3月26日、世界33カ国の18~65歳の労働者を対象とした意識調査「ランスタッド・ワークモニター2014年第1四半期」の調査結果を発表した。

毎日仕事をするエネルギーに満ちあふれているか

日本では35歳以上の女性が働くエネルギー不足

同調査は、1月13日~30日にかけて、世界で週24時間以上働く23万6,233名を対象に実施した。日本の有効回答数は6,883名。

まず、毎日仕事をするエネルギーに満ちあふれているか尋ねたところ、日本は「NO」が62%を占めたのに対し、世界平均では「NO」と回答した人はわずか17%、「YES」が83%と多くを占めた。

年代や男女別で見ると、日本では特に35歳以上の家事や介護を担う世代、女性がエネルギーの不足感が高い傾向にある。

心身の健康維持の責任は、日本の半数が「雇用主の責任」

働く人の心身の健康維持の責任について尋ねると、日本国内では雇用主の責任と考える回答が、全体の56%となった。西欧、北米では「個人の責任」が主流であり、世界平均は12%。国内では、社会保険・年金制度、健康診断受診制度など、働く人の健康を促進する施策が雇用主の役割として広く認識されているようだ。

働く人の心身の健康維持の責任は?

続いて、ワークライフバランスが最も大切か聞いたところ、世界平均は93%、国内は81%が「大切」と回答した。「自己都合で会社を休むことに対して、会社から理解を得られない」との回答は、世界平均では14%、国内では2割。男女別に分析をすると、世界平均では女性の方が4ポイントほど「理解を得にくい」と回答したが、日本では逆に男性が4ポイント高かった。

会社は、自己都合での休暇に理解があるか?

※調査実施国は、アルゼンチン、オーストラリア、オーストリア、ベルギー、ブラジル、カナダ、チリ、中国、チェコ、デンマーク、フランス、ドイツ、ギリシャ、香港、ハンガリー、インド、イタリア、日本、ルクセンブルク、マレーシア、メキシコ、オランダ、ニュージーランド、ノルウェー、ポーランド、シンガポール、スロバキア、スペイン、スウェーデン、スイス、トルコ、イギリス、アメリカ、以上33の国と地域