フランスのプジョーはこのほど、2015年ダカールラリーに参戦すると発表した。プジョー「405」による1990年の参戦以来、25年ぶりの復帰となる。使用するマシンがニューマシン「2008 DKR」であることも同時に発表された。

ニューマシン「2008 DKR」

カルロス・サインツ選手とシリル・デプレ選手

プジョーは2013年、パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムで衝撃的な記録で優勝したのに続き、再びプジョー・スポール、レッドブル、トタルでタッグを組み、世界で最も長い過酷なラリーであるダカールラリーに参戦する。

ダカールラリーでプジョーは1987年から1990年にかけて4連覇を打ち立てた実績がある。当時のマシンは、「205 T16グラン・レイド」「405 T16 グラン・レイド」だ。その最後の参戦から四半世紀を経て、チーム・プジョー・トタルは新たなマシン「2008 DKR」で再び過酷なラリーにチャレンジする。

ドライバーは、2010年にダカールを制したカルロス・サインツ選手。豊富な経験とマシン開発のスキルを駆使した活躍が期待される。また、2輪部門でダカールを5回制しているシリル・デプレが、初めて4輪部門に挑む。ふたりのドライバーは、「208 T16パイクスピーク」を開発したスタッフとともに、ダカールラリーに向けたマシンの開発に意欲を高めている。

プジョーブランドのCEOであるのマキシム・ピカ氏によれば、2013年のパイクスピークでの優勝が今後のモータースポーツ活動を計画するきっかけとなり、ダカールラリーへの復帰を決断したという。ニューマシン「2008 DKR」は現在のところ詳細が伏せられており、4月20日に開幕する北京モーターショーで全容が明かされる予定だ。