パナソニック プラズマディスプレイは3月27日、兵庫県尼崎市にあるパナソニックのPDP(プラズマディスプレイパネル)第5工場(P5)を売却することで、兵庫県および尼崎市、関西電力、センターポイント・ディベロップメントとの間で合意した。
関連記事
パナソニック、プラズマディスプレイからの撤退を正式発表 (2013年10月31日)
【レポート】「テレビ事業 復活の樹」に懸けた思い - パナソニックのプラズマ事業の歴史を振り返る・前編
【レポート】「テレビ事業 復活の樹」に懸けた思い - パナソニックのプラズマ事業の歴史を振り返る・後編
パナソニックは2013年10月にPDP事業からの撤退を表明しており、生産も2014年3月末で完全に停止することを発表していた。これに伴うPDP工場の活用に関して、今回、5者の間で合意が行われた。
P5は、センターポイント・ディベロップメントが設立する特定目的会社(SPC)に売却。設立されたSPCがP5を流通加工工場として活用するという。なお、P5の工場用地は兵庫県、尼崎市および関西電力となっており、パナソニック プラズマディスプレイおよびセンターポイント・ディベロップメントはこの3者と協議を行った上で、2014年9月末までにSPCへのP5建物および用地の売却が行われる目標となっている。現時点で売却額は公表されていない。
なお、センターポイント・ディベロップメントがP5工場を流通加工工場へ転用、また複数のテナントに賃貸することで、1,000~2,000人の雇用創出が見込まれるとのことだ。