トレンド総研はこのほど、「オレンジデー」をテーマとしたレポートを発表した。
「オレンジデー」は、日本記念日協会に登録されている記念日で、大切な人との"愛"を確かなものにし、オレンジやオレンジ色のプレゼントを贈りあう日とされている。日付は4月14日で、2月14日のバレンタインデー、3月14日のホワイトデーに続く、「第3の愛の記念日」という位置づけとなっているという。
昨年も、オレンジをテーマにしたイベントが開催されたり、オレンジ色のインテリア雑貨やオレンジを用いたスイーツが限定発売されたりなどの盛り上がりをみせており、2014年はさらにその注目度が高まっていくと予想されるという。
6割が"オレンジデー"に、パートナーから贈り物をもらったら「うれしい」と回答
はじめに、パートナーがいる20~30代の男女500名(既婚者または恋人のいる未婚者)を対象に、「イベント」および「オレンジデー」に関する意識を調査した。「記念日やイベントは、パートナーや大切な人とのコミュニケーションを円滑にするきっかけになると思いますか?」と聞くと、95%が「そう思う」と回答。また、「近年、記念日やイベントを楽しむ機会が増えていると思いますか?」という質問には、76%が「そう思う」と回答した。同社では、ハロウィン、節分、イースターなど、話題にあがる行事が増えたことが一因と言えそうだ、と分析している。
こうした中で、注目を集め始めている「オレンジデー」に、「パートナーから贈り物をもらったらうれしいと思いますか?」と質問をしたところ、61%が「そう思う」と回答。また、「オレンジデーをテーマにした取り組み」として期待することとしては、「洋菓子店やコンビニなどで、オレンジを使用したスイーツを作ってほしい」(39歳・男性)、「ホテルやレストランで記念プランがあるとうれしい」(34歳・女性)、「オレンジデーを取り入れた、街のイベントなどを開催してほしい」(37歳・男性)などの声があがった。
今年の「オレンジデー」における企業・団体の取り組みは?
この「オレンジデー」を記念日として制定したJA全農えひめ(全国農業協同組合連合会愛媛県本部)へ、「オレンジデー」の取り組みをスタートしたきっかけや、今年の取り組みについて聞いている。
「オレンジデー」の取り組みをスタートしたきっかけとして、JA全農えひめでは、2009年5月に、バレンタインデー、ホワイトデーに続くカップルの記念日として、4月14日の「オレンジデー」 を「愛を深める」記念日として制定した。同組合では、「オレンジデー」を通じて、生産量日本一の愛媛産カンキツのPRや消費拡大につなげたいと考えているという。
同組合の2014年の「オレンジデー」に関する取り組みとしては、4月14日の「オレンジデー」当日に、愛媛県松山市・道後温泉本館前にて愛媛いよかん大使らによる「清見タンゴール」のサンプリング企画(1,000人分)を行う。そのほか、愛媛県内および県外(大阪)でも、店頭における試食宣伝を実施する予定となっている。
その他、2014年に予定されている「オレンジデー」の取り組みとしては、キリン・トロピカーナが「オレンジデー」の前日となる4月13日に、「トロピカーナ オレンジデー記念 サンプリングイベント」を実施。「二子玉川ライズ」 屋外スペース ガレリアにて「トロピカーナ 100% オレンジ」を先着約10,000名に配布する。
東京タワーでは、4月13日と14日に、みかんの産地である松山市と共催で、「まつやまオレンジデーin東京タワー」を開催。東京タワーへの来場者に、愛媛産みかんを2日間で1,000個配布するほか、3階のマザー牧場カフェではまつやまオレンジパフェを限定販売する。また、「蛇口からみかんジュース」の無料体験コーナーも設置予定となる。さらに、4月10日に東京ドームで開催される巨人広島戦を、オレンジがチームカラーの読売ジャイアンツとコラボレーションし、「もうすぐオレンジデーナイター」として開催予定となっている。