買い物のついでや仕事を終えてから利用できるコンビニATM。コンビニは店舗数が多く、銀行と違って24時間営業しているため、いつでもどこでも立ち寄れるのが魅力だ。今回はこのコンビニATMを"手数料0円"で利用できるテクニックを紹介したい(2014年3月20日現在)。

3つのコンビニATMで手数料0円の新生銀行

まずはコンビニATMとの相性が良い銀行から見ていこう。相性が良い銀行に口座を作ることでコンビニATMを便利に利用することが可能だ。新生銀行は、「新生総合口座パワーフレックス」を申し込むと、セブン銀行ATM、E-net(FamilyMart、ミニストップなど)、ローソンATMの3つのコンビニATMについて、24時間365日、引出・預入を"完全手数料0円"で利用できる。回数制限はない。

また、コニビニATM以外にゆうちょ銀行のATMについても手数料0円で引出・預入できるほか、各都市銀行や信託銀行のATMも手数料0円で引出できる。

住信SBIネット銀行はセブン銀行ATMなら完全手数料0円

住信SBIネット銀行は、セブン銀行ATMを使うと、引出・預入24時間365日、回数制限なしの"完全手数料0円"で利用できる。

E-net(FamilyMart、ミニストップなど)、ローソンATM、ゆうちょ銀行ATMについては、引出は毎月5回まで0円、預入は回数制限なしの0円になる。このほか、他行(楽天銀行除く)宛のネット振込み手数料が月3回まで0円になるという大きなメリットもある。

ソニー銀行もセブン銀行ATMなら完全手数料0円

ソニー銀行も、セブン銀行ATMを使うと、引出・預入・残高照会の取引が回数制限なしの"完全手数料0円"になる。利用時間についても毎週日曜日21:00~翌7:00の時間帯以外、ほぼ24時間利用できるので便利。また、カードローンの返済・借入についても手数料が0円になる。

E-net、ローソンATM、三井住友銀行、三菱東京UFJ銀行、ゆうちょ銀行のATMの場合は、引出・カードローンの借入は合わせて月4回まで0円、預入・残高照会・カードローンの返済が0円になる。

メガバンクは条件次第

ここまでネットバンクなどについて見てきたが、多くの人が利用しているメガバンクの場合はどうだろうか。メガバンクは、一定の条件をクリアするとコンビニATMの手数料が0円に優遇される。早速紹介していこう。

ステージ判定で手数料0円の特典! 三菱東京UFJ銀行

まずは三菱東京UFJ銀行から。同行の場合は、「スーパー普通預金(メインバンク プラス)」を開設し、「三菱東京UFJダイレクト」を契約・初回登録すると、取引内容により、通常105円~210円かかるコンビニATMの手数料が月3回まで0円になる。

「スーパー普通預金」は、預金残高等の取引内容により、「ホワイトステージ」「シルバーステージ」「プラチナステージ」の3段階に判定され、各ステージに応じた優遇を受けることができる。このうち、「シルバーステージ」「プラチナステージ」に判定されると、各コンビニATMの手数料が0円になる。一例だが「シルバーステージ」の判定条件は下記の通り。

  • 月末の預金残高等の合計が30万円以上、または給与の受け取りが月10万円以上ある

対象はセブン銀行ATM、E-net、ローソンATMの3つで、適用はステージ優遇適用期間中の20日~翌月19日まで。なお、「スーパー普通預金(メインバンク プラス)」の利用開始月から3カ月後の19日までは、ステージに関わらず手数料0円の優遇が受けられるのでお得だ。

三井住友銀行は条件クリアで手数料0円!

三井住友銀行の場合は、特典サービス「SMBCポイントパック」「SMBCファーストパック」などを申込み、一定の条件を満たすと、通常105円~210円かかるセブン銀行ATM、E-net、ローソンATMの手数料が、時間や曜日に関わらず月4回まで0円になる。適用は翌々月。

条件は次の6つのうちいずれか1つをクリアする必要がある。

  • 当月に給与受取または年金受取の実績がある

  • 当月の所定日にSMBCポイントパック契約口座(残高別金利型普通預金口座)から所定のクレジットカード会社のカード利用代金の引落しがある

  • 当月末の預入資産(円預金・外貨預金・投資信託等)が30万円相当額以上ある

  • 当月末に住宅ローンなどローンの借入残高がある

  • 当月末にWeb通帳の契約がある

  • 当月末にカードローンの契約がある(借入残高0円の場合も対象)

みずほ銀行は預金口座開設で手数料0円に!

みずほ銀行の場合は、一定の条件を満たすと、通常105円~210円かかるコンビニATMの手数料が月4回まで0円になる。

条件は、「各種円預金(普通(無利息型を除く)・貯蓄・定期・財形など)の月末合計残高が10万円以上ある」、「みずほマイレージクラブカード(クレジットカード)の利用金額が年間10万円以上ある(毎月判定)」など5つ。対象はセブン銀行ATM、E-net、ローソンATMの3つで、翌々月から適用される。


上記の踏まえ、筆者から新社会人の方に銀行口座の活用法を提案したい。それはメガバンクをメイン口座、ネットバンクなどをサブ口座として使用する方法だ。タイプの違う銀行口座を上手く組み合わせ給与振込用とコンビニATMでの引出用と使い分けることで、コンビニATMを手数料0円で利用できる回数が増える。やってみて損はないはずだ。

なお、各コンビニに設置されているATMであっても、セブン銀行マーク、イーネットマーク、ローソンATMマークがそれぞれ付いているATMでなければ手数料0円の特典は受けられないため、その点に注意が必要だ。

2014年4月からの消費税増税、それに伴う様々な商品・サービスの値上げと、家計は苦しくなるばかり。今回紹介したテクニックを使って無駄な支出を減らし、賢い家計防衛に励んでみてはいかがだろうか。

(イラスト : 旅ストレーター Flowsha)