ヤマハ発動機はこのほど、同社初の市販マルチホイールモデルである125ccオートマチック(AT)コミューター「トリシティ(TRICITY)」を、4月からタイ市場に導入すると発表した。

「トリシティ(TRICITY)」2014年タイ向けモデル

トリシティは、オートバイのように傾斜して旋回する3輪以上の車両「LMW」(Leaning Multi Wheel : 商標登録申請中)製品の第1弾。タイで生産し、グローバルモデルとして2014年中に欧州・日本市場への導入も予定している。

主な特徴は、旋回時にフロント二輪が車体と同調して傾く同社独自のLMW機構を採用し、軽快でスポーティなハンドリングと安定感を両立。フロント二輪に独立して取りつけられたサスペンションとリンク機構により、様々な路面状況で快適な乗り心地を実現するとのこと。また、市街地での軽快な乗り心地や、乗り降りしやすいステップスルーのフラットフットボード、大容量のシート下スペースなどにより、シティコミューターとしての利便性も高いという。

「トリシティ(TRICITY)」2014年タイ向けモデル。カラーは、白、グレー、赤の3色

エンジンは、発進から低速でのスムースな立ち上がりや、中高速度域での伸びのある滑らかな走行性・機動性を引き出すCVTエンジンを搭載。燃料供給には同社独自のFIシステム「YMJET-FI」を、シリンダーには冷却性に優れるオールアルミ製「DiASil(ダイアジル)シリンダー」を採用している。