ビー・エム・ダブリューは「MINI」を7年ぶりにフルモデルチェンジし、4月12日から全国のMINI正規ディーラーで販売を開始する。ひと目で「MINI」とわかる外観は継承しながら、メカニズムは全面的に刷新。ハイパワーと燃費の両立、最先端の安全性を達成した。
25日の新型「MINI」の製品発表記者会見で披露された「MINI Cooper S」 |
日本をはじめ、世界中で高い人気を誇る「MINI」は、2002年からBMWグループで製造、販売されている。今回のモデルチェンジは7年ぶりで、3代目への進化となる。「MINI」はハッチバック・モデルのほか、コンバーチブル、クラブマン、クロスオーバーなど7モデルを展開しており、今回登場したのは基幹モデルとなるハッチバック・モデルだ。
エクステリアは好評なデザインを受け継ぎ、丸型ヘッドライト、六角形グリル、クロームパーツといった要素はそのまま。ただし、六角形グリルは上下に拡大し、元祖「MINI」のイメージに近づいた。このグリルは分割ではない一体成型で質感が高い。また、新たに用意されたLEDヘッドライトはリング状に発光し、夜間の「MINI」の新たなアイコンとなっている。
インテリアは円形を多用した「MINI」のデザイン・アイコンを引き続き採用。ただし、従来のセンターメーターの位置にディスプレイが装備され、スピードメーターはステアリング・コラム上に配置されるなど、インターフェースのレイアウトは刷新された。センターディスプレイの周囲には、LEDがリング状に配置され、ナビゲーションシステムの案内表示や周囲の障害物の状況などに応じて色が変化する。
エンジンは新開発ターボ・エンジンを全モデルに採用。「MINI クーパー」は1.5リットル3気筒、「MINI クーパー S」は2.0リットル4気筒に。「MINI クーパー」ではトルクが約40%も向上したにもかかわらず、燃費は19.2km/リットル(MT仕様車)と15%も向上した。
安全性の面も大幅な進化を遂げた。前車接近警告機能、衝突被害軽減ブレーキやアクティブクルーズコントロールに加え、駐車可能なスペースを自動的に検知し、ステアリング操作を自動で行うパーキングアシストや、リアビューカメラも標準装備される。「MINI クーパー S」は8.8インチの大型ディスプレイを採用したナビゲーションシステムも標準装備に。
トランスミッションは全車6速MTと6速ATが用意される。価格は「MINI クーパー」の6速MTが266万円、6速ATが280万円。「MINI クーパー S」の6速MTが318万円、6速ATが332万円。全国のMINI正規ディーラーで4月12~13日にデビューフェアが実施されるほか、BMWグループのコーポレート・ショーケース「BMW Group Studio」でも、4月11~22日の期間で特別展示が行われる。