国土交通省は25日、2012年の全国の水害被害額が3,464億6,600万円に上ったと発表した。過去10年間で4番目の大きさとなった。
被害額の内訳は、一般資産等が1,692億9,800万円、公共土木施設被害額が1,706億9,900万円、公益事業等が64億6,900万円。なお、被害額には交通機関の停止などによる波及被害、被災企業の機能が損なわれることによる他地域の企業への影響などに係るものは含まれていない。
主な水害の被害状況を見ると、2012年7月10日~23日に発生した梅雨前線豪雨(九州北部豪雨)の水害被害額は1,516億8,500万円。同年8月11日~15日に起きた豪雨の水害被害額は523億1,900万円だった。
都道府県別に見た場合、被害額が最も大きかったのは熊本県の629億9,700万円。以下、福岡県の563億5,300万円、大分県の446億6,700万円と、梅雨全線豪雨があった九州地方が上位を占めた。
被災建物棟数は全国で5万1,213棟と、過去10年間で3番目に多かった。内訳は、全壊・流失が407棟、半壊が2,460棟、床上浸水が8,764棟、床下浸水が3万9,582棟となった。
浸水区域面積は1万1,810ヘクタール。内訳は、宅地・その他が2,386ヘクタール、農地が9,424ヘクタールとなった。