春秋航空日本で新しいビジネスモデルを

ジェイティービー(以下、JTB)は、中国最大のLCC・春秋航空(本社:中国・上海)の日本法人である春秋航空日本(本社:千葉県成田市)に出資。中国と日本、並びに東アジア市場における交流人口の拡大を目指している。

LCCを活用した新たなビジネスモデル

春秋航空日本は2012年10月に発足。現在、成田から佐賀、広島、高松の3都市の就航に向けて準備をしている。交流文化事業をドメインとするJTBグループは、春秋航空日本と提携関係を結ぶことで、LCCを活用した新たなビジネスモデルを構築する。

また、JTBグループは経営計画「2020年ビジョン」の中で、アジア市場における圧倒的NO.1ポジションの確立を目指し、アジアを中心とした新興国市場からの発着人流の獲得をグローバル事業の基本戦略としている。春秋航空日本への出資を通じて春秋グループとの連携を強化することにより、中国市場における顧客との接点拡大、及び日本国内における人流拡大による新たな旅行需要の創出を目指すという。

民間レベルでの双方向交流促進へ

一方、春秋グループは中国国内の集客力とJTBグループのネットワークを最大限に生かし、日本の各都市に、また、日本を中心に中国・アジアに就航していく。本提携により、中国からの客に対してLCCならではの安価な航空運賃と、日本国内の付加価値の高い旅行サービスを提供する。

さらに、春秋航空日本の国内線と組み合わせた多彩なツアーにより、これまで訪問することが不便だった地域への旅行が可能となる。また、日本の客も安価な航空運賃との組み合わせにより、これまで以上に身近で気軽な旅が楽しめる。

この提携を機に、民間レベルでの中国と日本の双方向交流促進に貢献し、訪日インバウンド人口の拡大による地域活性化に貢献していくという。