中国人が日本旅行に魅力を感じる大きな理由のひとつが食べ物。寿司、刺身、天ぷらなどといったものに加え、人気なのがラーメンである。中国版ツイッター「ウェイボー」のツイートでも、日本旅行の思い出にラーメンをあげている人はとても多い。
沖縄名物にラーメンが並ぶ!?
中でも豚骨ラーメンに人気が集中! 初めて沖縄旅行に行った人も、「沖縄名物のゴーヤ、パイナップル、沖縄豆腐、豚骨ラーメンが超おいしかった」と、うっかり豚骨ラーメンを沖縄名物に加えてしまっているほどである。
正統派ラーメンは豚骨
なぜ中国人は、ラーメンといえば豚骨なのか? それは、豚骨ベースの九州ラーメンが中国国内で積極展開をしていることが大きいようだ。熊本の「味千ラーメン」は香港資本の会社と提携して、1997年から中国全国に店舗展開している。中国の中でも特に日本料理店が多い上海でも、ラーメンは豚骨系が目立つ。
近年では広東省広州市に「一風堂」と「博多一幸舎」という博多の有名店が相次いで進出。また、日本のラーメン店が数十店出店する香港でも豚骨ラーメンは人気で、本来は味噌ベースの北海道ラーメンまで豚骨味になっている店も多い。
こうした九州勢の攻勢の結果、中国では正統派ラーメン=豚骨スープという図式が出来上がっているようだ。
博多ラーメンへの想いが熱い!
人気なのは博多ラーメン。中でも有名店「一蘭」の出現率が高い。「東京に行って、憧れの一蘭でラーメンを食べた」「一蘭はラーメンのロールスロイス」とつぶやいている中国人ネットユーザーもいるほど。他のネットユーザーは「一蘭のラーメンを食べたなんて、死ぬほど羨ましい」「次、日本に行ったら、絶対に食べたい」などとうらやみコメントを寄せている。