Radeon R9シリーズが6モデル揃う

MSIの「R9 280 GAMING 3G」は、AMDの新GPU「Radeon R9 280」を搭載するグラフィックスカード。人気の「Twin Frozr IV」クーラーを搭載するオリジナルモデルで、コアクロックは通常の933MHzから1GHzまで高速化されている。同GPUを採用した製品が発売されるのはこれが初めて。TSUKUMO eX.での価格は37,980円だ。

MSIの「R9 280 GAMING 3G」。Radeon R9 280搭載カードが初登場

お馴染みのデュアルファンクーラー「Twin Frozr IV」を搭載する

Radeon R9 280は、R9 280XとR9 270Xの間に入るGPU。R9シリーズはこれで、290/280/270の全ラインナップにおいて、"X付き"と"無印"が揃った。スペック的にはR9 280Xの方に近く、ストリームプロセッサ数(2,048→1,792)、コアクロック(1GHz→933MHz)、メモリ速度(6.0Gbps→5.0Gbps)がそれぞれ抑えられている。

■Radeon R9 280の仕様比較
GPU R9 280X R9 280 R9 270X
コアクロック 1GHz 933MHz 1.05GHz
ストリームプロセッサ 2048 1792 1280
メモリ速度 6.0Gbps 5.0Gbps 5.6Gbps
メモリバス幅 384bit 256bit
消費電力 250W 180W
補助電源コネクタ 8+6ピン 6+6ピン

あのR1 Ultimateの"低干渉版"

CRYORIGのCPUクーラー第2弾として「R1 Universal」が新登場、発売が開始された。第1弾の「R1 Ultimate」に似た感じであるが、ヒートシンクを後方にずらし、薄型ファンを採用することで、メモリスロット上の空間を空けた。これで、背の高いヒートシンクを装着したメモリでも利用できるようになる。価格は13,500円前後。

CRYORIGの「R1 Universal」。兄弟製品「Ultimate」の"低干渉版"と言える

前面ファンが薄型になった。ただ、中央のファンは今までと同じだ

「DirectCompress」「Jet Fin Accleration System」など、Ultimateに採用された技術は全て搭載。ファンの1つが25.4mm厚の「XF-140」から13mm厚の「XT-140」に変更されたため、少しだけ冷却性能は落ちていると思われるが、ヒートシンクはほぼ同じもので、高い能力が期待できるだろう。値段も、Ultimateとはほとんど差がない。

ハイエンドCPUクーラーらしく、ヒートパイプは7本も搭載

Ultimateと同じく、初回ロット分のみファンがオマケでもう1つ付く

台湾CRYORIGは昨年創業したばかりの新興メーカー。日本での知名度はまだあまり高くないものの、Thermalright、Prolimatech、PhanteksといったCPUクーラー大手にいたエンジニアが参加しているということで、ハイエンドユーザーから注目されている。

両モデルの比較。Ultimateだと、装着後にメモリが外せなくなる場合もあった