エン・ジャパンは、転職コンサルタント329名を対象に、2014年の転職市場予測「ミドル人材の求人動向」について調査を実施した。調査期間は1月15日~30日。
特に増えると見込まれる年収帯は「600万円~799万円」
まず、ミドル層を対象とした求人案件はどのような変化を見込んでいるか尋ねたところ、72%が「増加する」と回答した。
求人案件が特に増えると見込まれる年収帯について聞くと、「600~799万円」が最多の96%、次いで「800~999万円」が73%。一般的なミドル層の平均年収は463.8万円(※)だが、今回需要が見込まれている年収帯が100万円以上高いことから、高い業務スキルを必要とする求人が増加する傾向にあることがわかる。
求人案件が特に見込まれる業種は「メーカー」
次に、ミドル層を対象とした求人案件が特に増えると見込まれる「業種」について聞くと、最も多い回答は「メーカー」(55%)、次いで「建設・不動産」(49%)、「IT・インターネット」(40%)となった。
9割が中堅・中小企業で増加すると回答
また、特に増加すると見込まれる企業タイプについて尋ねたところ、87%が「中堅・中小企業」と回答した。2位は「ベンチャー企業」(48%)、3位が「日系のグローバル企業(海外展開)」となっている。特に増加する職種については、「経営・経営企画・事業企画系」(60%)、「営業・マーケティング系」(53%)、「技術系(建築・面接・土木・プラント)」(41%)という結果になった。
ミドル層の転職者に対して、採用企業が求める知識や経験について聞くと、95%が「同業界・同業種」と回答した。採用企業が求めるスキルについては、「高いレベルでの実務遂行」が66%で最多。次いで、「目標や課題を自ら設定し、解決策を考える能力」が36%で、業務を遂行するだけでなく、目標や課題を設定・解決する能力が求められているようだ。
※国税庁「平成24年民間給与実態統計調査」より30代後半~50代後半までの平均年収