カゴメは3月27日から始まる日本農芸化学会にて、大妻女子大学の学生65名を対象に調査を実施した「便通と栄養素の吸収効率など」に関する研究結果を発表する。

便通状態による被験者の分類

同社は大妻女子大学(青江誠一郎教授)との共同研究から「便秘になることでいくつかの栄養素の吸収効率が低下し、老化やがんの原因となる酸化ストレス(体内で生じる活性酸素が細胞を傷つけることで生じるストレス)の強さも増す可能性が高いことが明らかになった」とコメントしている。

65名の学生の中で便秘傾向者は34名、非便秘傾向者は31名となった。さらに、学生が摂取した栄養素の量(被験者の食事内容から算出)と、そのうち体内に吸収された栄養素の量(尿中の栄養素濃度を指標とした)を比較。便秘傾向者は非便秘傾向者と比べて、各種栄養素の中でも成長促進や皮膚粘膜を保護するビタミンB2のほか、ビタミンB6、葉酸の吸収効率が低い可能性があることがわかったという。

また、酸化ストレスの強さを示す尿中の指標の濃度を測定し、便秘傾向者は酸化ストレスを強く受けていることがわかったとのこと。