数多くの候補から自分好みのものを選択できるAndroidデバイス。高度なカスタマイズが可能なことも魅力であり強みです。しかし、その反面、わかりにくさを指摘されることもあります。ここではそんな「Androidのここがわからない」をわかりやすく解説します。今回は、「ここは確実にiPhoneより上だろう、という機能はなんですか?」という質問に答えます。
***
Android端末とiPhoneは、通信機能やタッチパネルという共通の必須要素を含むことから、ある程度似てしまうことは避けられません。一方、Android端末はハードウェア面においてメーカーの技術力や独自性を発揮する余地があるため、部分的には"iPhoneにはない機能"がありえます。ボディデザインや薄さ/軽さ、防水機能やカメラ機能など、局所に注目すればiPhoneを上回る機能は多数あります。
しかし、確実にiPhoneより上となると、Android端末のハードウェア/ソフトウェアで"仕様"に定められている部分でなくては意味がありません。
ハードウェアでは、microSDカードを利用できることが挙げられます。着脱可能なメモリカードがあれば、写真や動画、音楽などのコンテンツを容易に入れ替えできるので、転送や同期の手間がかかりません。メモリカードを敢えて搭載しない利点もあるでしょうが、拡張性の有無でいえば「有」のほうが有利といえます。
ソフトウェアでは、任意の文字入力システムを導入できることがメリットといえます。Androidは若干寛容で、メーカー独自の日本語入力システムを搭載し他の端末との差別化が可能になっています。「ATOK」など、パソコンで利用者が多い日本語入力システムも多数移植されています。
iPhoneでは、サードパーティー製アプリは独立した空間(サンドボックス)でのみ動作することが義務付けられており、いろいろなアプリからアクセスできるシステムの中間層で動作するプログラムは配布が許されません。手書き入力など独自機能を搭載したiPhoneアプリもありますが、他のアプリからその入力機能を利用することはできません。どのアプリからも利用可能な日本語入力システムを実装できるという点では、Androidに軍配が挙がります。
関連記事
・【ハウツー】どうしてパケット使用量が7GBを超えると通信制限されるの? - いまさら聞けないAndroid(2014年3月6日)