不動産・住宅情報サイト「HOME'S」を運営するネクストは、東京都内の同一市区に1年以上在住している20~59歳の男女を対象に、住み心地に関する調査を実施した。調査は2月12日~17日にかけて行われ、6,510人から有効回答を得た。
自然を感じられる環境が高評価
まず、「生活実感値」について調査を実施した。調査は項目は、「日常の買い物充実度」「生活支援施設の充実度」「交通機関の利便性」「子育て・教育環境の充実度」「自然や環境の充実度」「自治体公共サービスの充実度」「地域コミュニティ機能」「地域の治安や安全性」「地域の将来性住民の満足度の指標」の9項目全39項目となっている。
「生活実感値」総合トップは、武蔵野市(吉祥寺、三鷹、武蔵境など)となった。「スーパーやコンビニエンスストアの充実」「個人商店や商店街の充実」「カフェや飲食店の数の充実」など、生活関連の充実度で最も高い評価を得ている。
住民が選ぶ「最も高く評価している点」では、「公園や街路樹、緑道など、自然を感じられる環境の充実」がトップだった。井の頭公園、桜並木などの緑豊かな環境と商圏とのバランスが高い評価につながっているようだ。
2位は前回の本調査で7位だった千代田区、3位は中央区という結果になった。4位は目黒区、5位は文京区、6位は府中市、7位は世田谷区、8位は杉並区、9位は江東区、10位は品川区だった。
住民の継続居住意向1位は中央区
住む場所を変えるとしたらまた同じ市区に住みたいかどうか(住民の継続居住意向)尋ねたところ、「生活実感値」で3位だった中央区が84.5%でトップとなった。住み続けたいと回答した人の理由を見ると、交通利便性の良さ、治安の良さ、今後も開発が進み発展していく将来性を挙げる人が目立つ。
2位は文京区、3位は生活実感値で1位だった武蔵野市と続く。都心部では、「生活実感値」総合ランキングではベスト10圏外だった渋谷区と港区もランクインしており、生活実感値と継続居住意向は必ずしも比例しないようだ。