その品は3,000円程度とか……

中国人に人気の日本土産といえば、炊飯器がおなじみである。だがもうひとつ、老若男女・東西南北問わず、中国人に喜ばれる「鉄板」のお土産となっているのが、ミニサイズの魔法瓶である。

「やっぱりパパは最高だな」

3,000円前後と手頃な価格でかつ日本製の高機能商品であるミニ魔法瓶は、誰にあげても喜ばれる、買う方にとっても有り難い商品。メーカーは象印とタイガー、サーモスが人気。デザイン的には小さめでピンクやミントグリーンなど、かわいい色のものがウケているようだ。

中国版ツイッター「ウェイボー」上には、「パパとママが日本に行って、いろんなものを買ってきてくれた。かわいい魔法瓶、とてもうれしい! やっぱりパパは最高だな」「おじさんが日本に行って、買ってきてくれた魔法瓶。小さいけど、おじさんの温かい気持ちが伝わってきてうれしかった。3,500円だって!」などというツイートが。中国人ネットユーザーは「ウェイボー」を通じて、お土産でもらったミニ魔法瓶の喜びを表現している。

温かいものを好む中国人の強い味方

中国では冷えたものを飲んだり食べたりする習慣がほとんどなく、昼食のお弁当も必ず電子レンジでチンして食べるほどである。飲み物に関しても温かいものが好まれるので、「マイ魔法瓶」に茶葉を入れ、常時携帯している人が意外なほど多い。

中国では水道水が飲めないため、外で何か飲みたくなったらコンビニや売店でペットボトルの飲料を買うか、沸かしたお湯で入れたお茶を飲むしかない。毎回外で飲み物を買うより、魔法瓶を持ち歩いて温かい飲み物を飲む方が健康的かつ経済的なのも、中国にマイ魔法瓶携帯者が多い理由。 そんな「一大マイ魔法瓶市場」中国で、日本の魔法瓶は 「保温効果がものすごく良い!」と口コミで品質の良さが広がっていったのだ 。

ウェイボーでは、「圧力鍋は買ったから、あとはメイド・イン・ジャパンの魔法瓶だけ。誰か日本に旅行する人いない? 買ってきて!」とウェイボー上で呼びかける人もいて、すっかり日本土産の新定番となっているようだ。