気象庁は18日、関東地方で春一番が吹いたと発表した。いよいよ春の暖かな陽気が訪れだすが、実はこの季節は抜け毛が多くなるとされている。そこで、抜け毛対策に役立つ4つのポイントをまとめた。
春は抜け毛が多い季節
「朝起きると枕に抜け毛」「シャンプーをすると、いつもよりも抜け毛が多い気がする」……。最近、頭皮にかゆみや炎症が起きたり、髪の立ち上がりが悪く、ぺったりしてしまったりと、何かと地肌や毛髪トラブルが多いと感じないだろうか。実際に抜け毛が多くなるのは、四季の中で秋が一番多く、2番目に多いと言われているのが春だ。
春に抜け毛が多くなる原因として、複数の理由が考えられている。
・人間も動物なので冬毛が抜ける
犬や猫などの動物は、冬になると体毛が厚くなって冬毛になる。そして、気温の上昇とともに、毛が抜けて夏毛に変わっていく。人間も元々、他の動物と同じように季節で体毛が変化していたので、そのときの習性が残って、春に抜け毛が起こりやすくなると考えられている。
・花粉症などのアレルギーで頭皮にトラブルが起こっている
この季節、花粉症などのアレルギーが起きている人も多いだろう。ただ、花粉症の症状はくしゃみ、鼻水、目のかゆみだけではない。皮膚にかゆみが出る人も意外と多いのだ。頭皮も皮膚の一部だから、花粉症などの影響で頭皮にかゆみや炎症などが起きて、抜け毛につながることもあるのだ。
・年度末の多忙期のストレスが頭皮に悪影響を及ぼす
年度末のこの時期は、残業が多くなったり、送別会などの飲み会も重なったりしがち。また、移動、転職、引っ越しなどで、新しい生活をスタートする人も少なくない。環境の変化は、自分が思っている以上に大きなストレスになる。ストレスはホルモンバランスを乱してしまったり、血行を悪くしたり、不眠を起こしやすくなったりするため、毛髪に悪影響を及ぼしてしまう。
男性はもちろん、女性も30代から髪は下り坂
毛髪のタイプには個人差があるが、30代に入ると毛の立ち上がりが悪くなり、毛量は徐々に減少していくと言われている。頭皮や毛髪にトラブルを抱えていると、その速度が加速してしまうことも。「何だか頭皮や髪の状態がよくない」と感じたら、自分の生活やストレス、ヘアケア習慣を見直してみることが必要だろう。
抜け毛対策として、ヘアケアの基本を再度見直す
次第に暖かくなるこの季節は、冬に比べてシャンプーなどの回数も増えてくるはず。だからこそ、もう一度ヘアケアの基本を見直そう。
対策1 洗いすぎは逆に頭皮を傷めるもと
毛穴に汚れが詰まっていると何度も頭を洗う人が多いはず。特にこれから気温が上昇すると頭皮のムレが気になって、1日に2~3回洗う人もいるかもしれないが、それは洗いすぎ。1日1回で十分で、毛穴の汚れを取ろうとゴシゴシ洗うのもNG。指の腹を使って、やさしく洗うのが基本だ。
対策2 「トリートメントを少し残した方が髪にいい」は都市伝説
髪がしなやかになると、トリートメントのぬるつきを少し残した状態でタオルドライをする人がいるが、これは髪にも頭皮にもダメージを与えることになるのでやめるべき。トリートメントはしっかりと落としてから、タオルドライしよう。特に頭皮にトリートメントが残っていると毛穴をふさいでしまうので、毛髪にも悪影響が出かねない。
対策3 髪の自然乾燥は頭皮トラブルを招くことも
「髪を傷めないために」と、ドライヤーを使わず自然乾燥にしている人がいるが、実は自然乾燥は頭皮を傷めてしまうケースも。自然乾燥だと頭皮が蒸れて常在菌が繁殖してしまうことになりかねないので、髪が傷むのが気になるのであれば、頭皮だけでもドライヤーで乾かそう。
対策4 「髪にはわかめ」だけでは、髪への栄養素は不足している
「髪にわかめが有効」というのは、本当の話。だが、わかめだけ食べても、肉や魚、豆類などの良質のタンパク質を一緒に摂取しないと意味がない。なぜなら、髪の原料はタンパク質であるからだ。また、脂肪過多は髪に悪影響があるので、低脂肪な肉や魚、色とりどりの野菜やわかめをバランスよく食べることが大事になってくる。