説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、「iPhoneに使うパソコン、WindowsとMacでできることに違いは?」という質問に答えます。
***
WindowsはiPhoneと連携しにくい……ほどではありませんが、Macに比べるとできることは若干制限されます。パソコンからiPhoneの機能をフルに活用したい場合には、Macを選ぶほうが苦労しないことは確かでしょう。
たとえば、パソコンのWEBブラウザで開いているページをiPhoneから開くことができる「iCloudタブ」は、OS X v10.8.2以降/Safari 6以降が動作するMacがシステム条件とされています。パスワードやクレジットカードの情報を共有できる「iCloudキーチェーン」も、OS X v10.9以降が動作するMacでなければ利用できません。
「カレンダー」と「連絡先」、「メール」(iCloudメール)に直接アクセスできるのも、OS X v10.7.5/Safari 5.1.1以降が動作するMacに限定されます。ただし、iCloudコントロールパネルとMicrosoft Outlookがインストールされていれば、Windowsパソコンでもそれらの機能を利用できます。WEBブラウザから「icloud.com」にアクセスし、WEBアプリの機能でアクセスする方法もあるため、使い勝手はともかく利用できないということはありません。
一方、MacとWindowsの使い勝手が大きく変わらない機能もあります。iTunesはMac版とWindows版の機能がほぼ同じため、音楽の同期やアプリの管理など変わらず利用できます。ブックマークについても、iCloudコントロールパネルを通じて、Internet ExplorerやFirefoxなどのブラウザとiPhoneのSafariを同期できます。
■iPhoneとの連携に関するMacとWindowsの機能比較
Mac | Windows | |
---|---|---|
iTunes | ○ | ○ |
iCloudタブ | ○ | × |
iCloudキーチェーン | ○ | × |
フォトストリーム | △※1 | △※1 |
iCloud.com(WEB) | ○ | ○ |
リーディングリスト | ○ | × |
iCloudメール | ○ | △※2 |
連絡先 | ○ | △※3 |
カレンダー | ○ | △※3 |
※1:MacではiPhotoまたはApertureが必要。WindowsではiCloudコントロールパネルが必要(市販ソフトは不要、エクスプローラから操作)
※2:AppleによりサポートされているのはiCloudコントロールパネルとMicrosoft Outlookを利用する方法だが、他のメールクライアントソフトでも動作報告がある
※3:iCloudコントロールパネルとMicrosoft Outlookを導入するか、WEBブラウザからiCloud.comにアクセスする