世界最大級のフンボルトペンギンの生態園

30年以上の動物飼育キャリアを持つ副所長の内海さん

今回、埼玉県こども動物自然公園の内部に潜入。副所長・内海さんにフンボルトペンギンの生態についてうかがった。野生のフンボルトペンギンは、人間によるエサの乱獲や環境破壊などでその数が激減している。同園のペンギンヒルズでは、絶滅危惧(きぐ)種であるフンボルトペンギンの保全・繁殖を行っており、現在26羽を飼育。生態園としては世界最大級となる。

内海さんによると、飼育員は26羽全てのペンギンの顔を判別できるのだという。一番の年長は今年30歳のおばあちゃんペンギンの「グラママ」。足腰も丈夫で、お気に入りの丘の頂上の巣穴まで自分で移動する。「飼育員はペンギンの健康にも気を配っています。一日に必要な魚が全員に行き渡るように、それぞれが食べている魚の数を、1羽1羽カウントしているんですよ」と語った。

また、同園をはじめ、日本国内のすべてのフンボルトペンギンは、血統で管理されている。これは100年後も健康なペンギンを継続して育てていくための取り組みで、将来、日本で生まれたペンギンをふるさとのチリへ里帰りさせることも考えているとのこと。

羽に着けているカラーの輪で雌雄と名前を判別し、血統を管理している

埼玉県こども動物自然公園のフンボルトペンギン

ペンギンプールの造波装置にソーラーパネルを採用

また、埼玉県こども動物自然公園の内部ではソーラーフロンティア製造のソーラーパネルを設置している。

ソーラーフロンティアでは、"太陽"の力を利用したソーラー発電システムの製造・販売を行っている。様々な場所で同社のソーラーパネルは設置されているが、子どもが多く訪れるレジャースポット「埼玉県こども動物自然公園」もその中の一つ。同園の「ペンギンヒルズ~フンボルトペンギン生態園~」に設置され、プールに波を作る造波装置に電源を供給している。

ペンギンヒルズ~フンボルトペンギン生態園~

ソーラーパネルによる発電は、エネルギーを地産地消できる手段として大きく注目されている。同園は、環境に優しい動物園を目指した埼玉県のエコタウンプロジェクトの一貫として、ソーラーパネルを取り入れた。

ペンギンヒルズのそばに設置されたソーラーパネルは、緑が多い同園の景色にも違和感なく溶け込んでいる。同園の副所長の内海さんは、「パネルの一部が影で覆われていても発電効率が下がりにくいことや、パネルの反射がペンギンの好奇心を刺激しすぎないことを求めました」と語った。

ペンギンヒルズ近くに設置した同社のソーラーパネル

大人向きのペンギンに触れ合えるツアーも

同園では1日に2回、フンボルトペンギンに餌をあげる体験イベントを実施。そのほか、大人向けに年に1回、ペンギンヒルズ内にテントを張り、至近距離でフンボルトペンギンの観察を楽しめるツアーも開催している。イベントなど詳細は、同園公式サイトで公開している。

実発電量が多い「CIS太陽電池」

ソーラーフロンティアの太陽光発電では、主成分に銅(Copper)、インジウム(Indium)、セレン(Selenium)を用いた次世代のソーラーパネル「CIS太陽電池」を取り入れている。CIS太陽電池は、部分的な影の影響が少なく、安定した発電能力を発揮できる。実発電量が多いのも優れている点であるとのこと。

また、3月21日のサニーの日を記念して、ペンギンや太陽に関するグッズをプレゼントするキャンペーンを同社Facebookで実施する。

自分にとって太陽と思えるもの1位は「子ども」

なお、ソーラーフロンティアは、3月21日のサニーの日(3と2と1でサニー)を記念して、853名を対象に実施した「自分にとって"太陽"だと考えるもの」のアンケート調査を公開した(調査は2012年に実施)。

「自分にとって"太陽"だと考えるもの」という問いに対し、最も多い回答は「子ども」(202名)となった。コメントでは、「子どもは私にとって太陽。すべてが愛おしい」など、子どもへの深い愛情が感じられるものが多く寄せられている。

続く2位には「ペット」(75名)、3位には「家族」(65名)がランクイン。4位は「母」(58名)、5位は「妻」(49名)など、慈しみを感じる相手を"太陽"と考える人が多いようだ。

自分にとって"太陽"だと考えるものは何ですか?