スマホをはじめとするマルチデバイスの普及で、はじめて使う携帯電話がスマホだったり、番組をストックしてタブレットで視聴したりといった話が聞こえてきます。誰もが容易にアクセスできる反面、思いもよらないコンテンツに触れてしまう危険と隣り合わせなのも事実。特に、子供は注意が必要です。親がそれとなくスマホを操作している姿も見よう見まねで覚えて、いつの間にか触れるようになっていたなんてことも。

この問題に真っ向から向き合ったのがLINE。1~6歳の未就学児とその保護者を対象に、コンテンツ全28タイトル、1500コンテンツを安心・安全な形で動画配信するサービス「LINE KIDS動画」のリリースを2014年3月20日に発表しました。

コンセプトは、「3つの安心」。

  1. 安心のコンテンツ
  2. 安心の価格
  3. 安心の管理機能

gooスマホ部では、中でも2と3に着目しました。

「LINE KIDS動画」は無料視聴機能と2つの定額プランを用意しています。無料で観ることができる動画は最大40分/日まで。視聴可能時間を消費していく独自のタイマーシステムを採用している背景に、過剰利用によるサービス依存を抑制し、スマホの利用や観ていた作品について親子で話す時間を持ってもらい、コミュニケーションや絆を深めて欲しいという狙いがあるようです。

また、小さな子供を持つ家庭の場合、子供が勝手にスマホを触ってしまった!という経験もあるかと思います。そんなとき、アプリを起動させない工夫としてチャイルドロック機能も搭載。スマホ本体の画面ロックだけでなく、本アプリに対してもロックを掛けることができます。また、視聴時間履歴機能もついているので、どれだけ見たのか一目で分かるようになっています。

数字の配置もシャッフルできるようになるとより精度が増すと思いますが、今でも十分な対策といえます。

こうした機能を通じて、子供と一緒にスマホとの付き合い方や、ITリテラシーと呼ばれるものを学んでいくことで、スマホを使った生活がより安心して楽しいものであると実感できることでしょう。

なお、本アプリはiPhone版より近日リリース。Android版は2014年春の配信を予定しています。

タブレットは子供たちの学習ツール

スマホと子供との関わりあいで忘れてはいけないのが、学習ツールとしての利用方法です。去る2月4日、「進研ゼミ」でお馴染みのベネッセコーポレーションは、年4月よりオリジナルの学習専用タブレット端末(Android)の導入を発表しました。

学習用タブレット端末を導入したメリットは、回答後すぐに正誤がわかり、漢字の正しい書き順の判定をしてくれる点。学生からの質問についても、分からないところをカメラで撮影して撮影できる「質問カメラ」という機能を搭載。さらに、個人個人に合わせた学習コンテンツの提供も行えるとあり、オンライン教育の可能性について意欲を見せています。

また、こうした取組みは民間だけでなく、学校教育にも広がっています。総務省が「フューチャースクール」としてICT教育を推進しており、2020年までに小中学校の生徒1人に1台を整備するという目標を掲げ、三重県松坂市立三雲中学校では全校生徒・全職員がiPadを利用し授業に役立てていたりという動きも。

単純に「使う」ということだけでなく、テクノロジーに対し「どう接するか?」の問題定義を投げかけたLINEの「LINE KIDS動画」のような存在は、今後、将来を担う子供たちのリテラシー教育において、重要な立ち位置になるかと思います。

私たち大人も子供たちに対し、制限を強いるのではなく、一緒に考え、一緒に成長することがより良い未来・親子関係においても大切ではないでしょうか。

記事提供:gooスマホ部

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