説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、「iOS 7.1にアップグレードしたら速く感じるのは気のせい?」という質問に答えます。

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いいえ、気のせいではありません。iOS 7.0とiOS 7.1でアプリの起動速度を比較すると、多くのアプリでiOS 7.1のほうが短く感じられます。システム全体にキビキビ感が増したような印象を受けるほど、パフォーマンス面にプラスに作用しているようです。

特に効果が期待できるのは、iPhone 4です。インストール画面から「詳しい情報」ボタンをタップすると確認できるiOS 7.1のリリースノートには、「iPhone 4のパフォーマンスが向上しました」と記載されており、他のiOSデバイスよりも著しい効果があったことがうかがえます。

操作してみると、細部にまでiOS 7.1アップグレードの効果を感じることができます。アプリ起動時のアニメーション効果が改良され、起動までの時間がスピードアップしています。コンマ何秒の違いではありますが、アプリを切り替えるときなど多用されるだけに、効果は大きいと考えられます。

システムの最適化も行われているようです。iPhone 4のみならず、最新のiPhon 5sでもスクロール速度の改善を感じられるほどですから、描画フレームワークなどアプリの基盤部分が改良されたのでしょう。コントロールセンターや通知センターを上下にスクロールさせるときのスムーズさは、iOS 7.0のときに比べ明らかです。

iPhone 4は発売から4年近い月日が経過していることもあり、SoCの「Apple A4」は最新機種に比べパワー不足は否めませんが、iOS 7.1の登場によりアップグレードをためらう理由は1つ減ったともいえます。引き続きSiriやAirDropなどの機能は利用できないものの、最新のOSならではのメリットを享受できますよ。

iOS 7.1では、iPhone 4のパフォーマンス向上が報告されています