麺類を音を立てて食べるのは日本では当たり前でも外国ではマナーが悪いとされているなど、日本の常識が海外での非常識になることもありますね。そこで、日本人が何気なくやっていることで、それを母国でやると危険・勘違いされるようなことについて、日本に住む20人の外国人に聞いてみました!

何気ない仕草が要注意

■金のジェスチャー(シリア/30代前半/男性)

親指で丸を作ってOKとして使うこともあるこのしぐさ、「間抜け」「能なし」といった意味になることも。ギリシャ、トルコ、中東、アフリカ、南米などでは、性行為や侮辱的な意味合いが強いそうです。使用禁止ですね。

■相槌です。日本では相槌をするのはマナーの基本的なルールですが、ブラジルではその全く反対です。相槌をしすぎたら、すぐ「俺が言っていることを聞きたくないのか」とかと思われます(ブラジル/30代後半/男性)

■言葉の少ない日本人が多くて、外国人の前や外国では生意気などと勘違いされます(ペルー/40代前半/女性)

■話をしながら目をそらす、または下を見るなど(オランダ/30代前半/男性)

相槌や言葉が少なめという日本人にとっては"控えめ"なしぐさが、時と場合によっては怠慢と見られることもあるのですね。

女性への賞賛が喧嘩に発展!?

■人の奥さんの身体を褒めることは母国で危険(トルコ/20代後半/男性)

■挨拶の仕方です。例えば、男の人は結婚している男性にあなたの奥さんによろしくお伝えください。その男性は必ずびっくりして、「どういうことですか。私の妻を知っていますか」などと喧嘩に発展したり、勘違いされたりと言った具合です(チュニジア/40代後半/男性)

■外国でセクハラに当たるコメントや行動を通る日本のサラリーマンが非常に多い(スウェーデン/40後半/女性)

何気に使っている褒め言葉やあいさつ程度のコメントも、男性は注意しないといけませんね。特に中東エリアのお2人からは、"奥さんへのコメントは要注意!"とのこと。

おしゃれと思ったアクセサリーも

■足にアンクレットをすること。これはレズビアンを意味する(マリ/30代前半/男性)

■女性同士が手をつないで歩くと、きっと勘違いされます(ギリシャ/30代前半/男性)

親友とのおそろいアクセサリー、と思っていることも、他国では違う意味と捉えられることありますね。モノで言うと、お土産やプレゼントを贈る時は不快な思いや勘違いをされないよう、事前調査をしておきましょう。

日本の平和さにびっくり

■夜中ひとりで寂しいところを歩くこと(タイ/30代後半/女性)

■夜暗いところで周りに気をつけないこと(アメリカ/30代後半/男性)

■教室などに私物を残したままどこかに出かけたりする。チェコでは紛失する可能性が高い(チェコ/30代後半/女性)

■日本人が喫茶店などで荷物を置いて席を離れたり、持ち物から目を離したりするようですが、ロシアではそれは危険です(ロシア/20代後半/女性)

筆者の知人ですが、バルセロナの市場にあったレストランで、カウンターに置いて見ていたスマホが盗まれてしまったということがあったようです。ほんの一瞬で荷物や持ち物がなくなる、暗いところには危険が潜んでいる、という認識や危機感が、日本は外国に比べると薄いのでしょうね。それだけ平和ということでもありますが。

危険ではないけど、要注意マナー

■日本で冬でも冷たいお冷が出されますが、中国では冷たい水は健康に良くないと言われています(中国/20代後半/女性)

■目上の前でタバコをする、お酒を飲むこと(韓国/30代後半/女性)

■どこでもアルコールを飲むことです(インドネシア/40代前半/女性)

新橋の駅前にアルコールの空き缶が転がってるなど、"どこでも"すぎるアルコールの飲み方には驚きだと思います。

他にも手招きや店員さんを大きな声で呼ぶなど、食文化・マナーの違いは、他国では失礼に当たる場合も。外国に行く場合だけでなく外国人と接する機会などにも、最低限のマナーは知っておきたいですね。