俳優の桐谷健太と吉田康弘監督が19日、都内で行われたWOWOWのドラマW『埋もれる』の記者会見に出席した。
ドラマW『埋もれる』は、第6回「WOWOWシナリオ大賞」で大賞を受賞した香坂隆史氏の「愛の告発」を映像化したヒューマンミステリー。内部告発をしたことで会社を追われ、市役所の非常勤職員として働くことになった北見透(桐谷)が、問題になっていたゴミ屋敷の解決に乗り出すが――というストーリーで、3月20日21時から再放送される。
主演の桐谷は、「俺にも社会派の話が来たか~と思ったけど、最後は鳥肌が立って怖っ!と思いました」と台本を読んだ印象を語り、「最後まで目が離せない引き込まれる作品になった。劇場で流してほしいくらい」と胸を張ってアピール。また、これまでとは違う新たな役どころに、「ただのテンションが高いヤツじゃなく、大人になりました」と語り、「全身全霊で演じました。今まで自分の代表作がなかったけど、『俺の代表作ができた!』と思えた」と満足げな表情を浮かべた。
桐谷と吉田監督は10年来の付き合いで、桐谷が「監督と主演という関係になってうれしい」と喜ぶと、吉田監督も「健太が集中してやっていたので、心強かった」と感謝。また、「役にシンクロしていてずっと寝れなかった」と撮影時の心労を明かした桐谷は、「ため息をついてると、監督が肩を揉んでくれて。そんな監督いないですよ。傍から見たら、俺がやらせてるみたいで」と苦笑いでエピソードを披露し、吉田監督は「もう良いよって言わなかったし」と突っ込んで笑いを誘っていた。
プロ・アマ問わずに優れたシナリオ作品を発掘することを目的としたコンテストの「WOWOWシナリオ大賞」だが、会見前には第7回の授賞式を実施。今回は、応募総数544編の中から、大賞に兵庫県出身・栄弥生さんの「十月十日の進化論」が選ばれ、選考委員長の崔洋一監督から賞状が贈られた。