女優の杏と吉高由里子が、18日に東京都内で行われた「NHK連続テレビ小説"ヒロイン・バトンタッチ"」セレモニーに登場した。

「NHK連続テレビ小説"ヒロイン・バトンタッチ"」セレモニーに登場した杏と吉高由里子

杏は、3月29日に最終回を迎える『ごちそうさん』でヒロインの西門め以子を熱演。「昨日、最終回のDVDをいただいて、そして今日この会見に出席して、本当に終わったなと嬉しい気持ちです」とあいさつした。そして、「由里ちゃんは、明るくてひょうひょうと(ヒロインを)乗り切るんじゃないかなと思います」と吉高を持ち上げると、「長丁場で撮影していく中で、現代と違った年代を演じるので、自分の中の切り替えは時代に助けられたと思う」とエールを送った。

一方の吉高は、3月31日から放送が開始する『花子とアン』でヒロインの安東はな(のちの村岡花子)を演じる。本作では、「赤毛のアン」の翻訳者として知られる花子の波瀾万丈の半生が描かれている。吉高は「(杏の)カバンに『ごちそうさん』の台本を5~6冊入っているのを見て、朝ドラってどんな現場なんだろうって思ってました。時間が決まっているから、楽なんじゃないかと思った」と撮影前を思い返す。しかし、実際に撮影が開始された今は、「見くびっていてすいませんでしたって感じです」と苦笑い。吉高独特の言い回しで、撮影の苦労を語った。

さらに吉高は、「NHKってこんなに会見が多いと思ってなかった」とこぼす。そして、重ねて「ことあるごとに会見する」とぼやくと、「わたしは話すのがすごく苦手で…杏ちゃんは投げかけられた質問に答えるのがうまいので、コツを教えて欲しい」とアドバイスを求めた。それを受けて杏は、「わたしも話しているうちに質問を忘れちゃったりする」としながらも、「『何でしたか?』って素直に聞くようにしています」と秘訣を伝授していた。

この日のセレモニーでは、恒例となっているプレゼント交換も行われた。杏から吉高へは、「ごちそうさん」の主人公め以子を折々で励ましてくれたことにちなんでいちごが、吉高から杏には、「花子とアン」の舞台の山梨に伝わる伝統工芸品「甲州印傳」のブックカバーがプレゼントされた。

連続テレビ小説『ごちそうさん』は3月29日に最終回、連続テレビ小説『花子とアン』は3月31日~9月27日(毎週月曜~土曜 8:00~8:15 全156回予定)の期間で放送。