ルフトハンザ ドイツ航空は新座席クラス「プレミアムエコノミークラス」を、11月より導入することを発表した。

ルフトハンザ ドイツ航空は35年ぶりに新しいクラスを導入する

高さ調節ができるフットレフトやレッグサポートも

同航空の「プレミアムエコノミークラス」は、大きな空間と快適性、数多くの特典を利用者に提供しつつ、平均価格ではビジネスよりもエコノミーに近い新しい座席クラス。新クラスの導入は35年ぶりとのこととなる。5月より予約を受け付け、11月からはボーイング747-8型機を皮切りに導入し、1年間で全長距離路線に投入する。

シートはドイツ・キールにある「muller/romca Industrial Design」社との提携により設計し、アルプス地方のボーデン湖付近の座席製造会社「ZIM Flugsitz」で生産した。各座席には広いアームレスト、センターコンソールを設置し、空間幅は約10cm広がったことでプライバシー保護が強化した。

背もたれはより深いリクライニングが可能で、シートピッチはより広々とした38インチ(97cm)となり、従来のエコノミークラスより1.5倍広い空間を利用できる。ヘッドレストは高さ設定ができ、両側を曲げることも可能。2列目からは高さ調節が可能なフットレスト、1列目ではフットレストと一体化したレッグサポートがついている。そのほか、ボトルホルダーや電源ソケット、手回り品のための収納スペースなども設置する。

ミールは磁器製の食器でサービス

座席前には機内のエンターテインメントプログラムを操作できる専用のタッチスクリーン・モニターが設置され、ビデオゲームを操作するコントローラーとなるリモコンとしても利用可能。スクリーンのサイズは機材のタイプにより11~12インチ(28~30cm)。新聞・雑誌も提供する。

また、ウエルカムドリンクや無料のミネラルウォーターボトルも提供。座席で使用できるアメニティーキットや実用的な旅行アクセサリーも付いてくる。食事は新しい座席クラスにふさわしいメニューを、磁器製の食器で提供する。

新しい「プレミアムエコノミークラス」は、ビジネス、エコノミー両クラスの間で独立したコンパートメントとして機内に設置する。座席数は機材のタイプにより、最大52席を配置する。

ラウンジも料金追加で使用可能

手荷物はエコノミークラスの2倍となる1個あたり23キログラムで、2個までを無料で預けることができる。出発前にはこれまでエコノミークラスでは利用できなかった「ルフトハンザ ビジネス ラウンジ」を、25ユーロ追加で使用することが可能。なお、チェックイン、搭乗手続きや手荷物規定はエコノミークラスと同じとのこと。

イェンス・ビショフCCO兼セールス・プロダクト・マーケティング担当取締役は、今回の新クラス導入について「プレミアムエコノミークラスは、手頃な価格と更なる快適性を融合した新しい旅行体験を創造する。国際的に競争の激しい環境の中で、当社をプレミアム・セグメントに位置づけることになります」と述べている。