能勢電鉄は、「妙見の森ケーブル」の今年の運行開始に合わせ、ケーブルカーの内外装をリニューアルした。ケーブルカーの車体色変更は約21年ぶり、内装のリニューアルは1960(昭和35)年の運転再開以来、初めてだという。

ケーブルカー1号車の旧デザイン(写真左)と新デザイン(同右)

ケーブルカー2号車の旧デザイン(写真左)と新デザイン(同右)

今回のリニューアルにより、1号車はオレンジと黄色を主体とした色からミントグリーン色へ、2号車は白とピンクの外装からマーマレード色へと生まれ変わった。1号車・2号車とも車体下部にはログハウス調の木が張り付けられた。同社によれば、「妙見の森に来て楽しく1日を過ごしていただき、笑顔でお帰りいただけるような思いを込めたイメージとなっています」とのこと。

内装は壁を木目調とし、天井には行灯をイメージした電球色の照明を取り付けて山の暖かさを演出。座席の柄は妙見の森の植物をイメージしたデザインとなり、1号車は山の緑と透き通った空を、2号車は燃える紅葉をイメージした配色とした。座席間隔も従来より広くし、ゆったりと座れるようにしたという。立ったままの乗客にも配慮し、座席上部には握り棒を設置している。

ケーブルカーのリニューアルに合わせて、「妙見の森リフト」も塗装を一新。「森の中のブランコ」をイメージし、黄色を基調とした色から樹木に似たカラーに変更した。今後、妙見の森ケーブル山上駅舎、妙見の森ふれあい広場軽食店「味彩」、妙見の森バーベキューテラスの各施設についてもリニューアルを予定している。