京都市交通局はこのほど、市バスのデザインマニュアルを策定した。バス車両の行先表示や車内路線図、京都駅前バスのりばや各停留所の案内表示・時刻表、案内方法の統一ルールに関して、基本指針をまとめたもの。
中でも特徴的なのは、市内を南北に走る6つの主要幹線道路に、「ラインカラー」を設定したこと。各沿線の主要観光地や景観、地名などからイメージできる色を選定し、西大路通は金閣寺をイメージさせる「黄色」、東山通は八坂神社の楼門や平安神宮の鳥居などを連想させる「赤」などとした。バス車両の行先表示をはじめ、停留所に掲出する時刻表、路線図、案内板など、さまざまな案内サインに表示することで、どのバスがどの方面に運行するか直感的にわかるようになるという。
その他、ラインカラーや系統番号をより際立たせるため、市バスの各種案内表示はモノトーンを基調とすることも決まった。書体や文字の大きさ、色の配色などについては、ユニバーサルデザインの観点から多くの人に識別しやすいものを選定。京都市観光案内標識ともスムーズに連携できるよう、内容の整合性を図るとした。また、市バス利用者への情報提供を行う際には、その量や伝える順番を整理し、利用者が必要な情報を知りたい場所で提供できるよう、情報の優先順位化を図ると定めた。
新たなデザインによる案内表示は、3月22日のダイヤ改正に合わせてバス車両や京都駅前バスのりば、主要停留所で導入を開始。その他の停留所についても、時刻表のみ22日から一新し、その後は順次、新たなデザインによる案内表示を各停留所に整備するとしている。