総合マーケティング支援を行うネオマーケティングはこのほど、「花粉症」をテーマにしたインターネットリサーチの結果を発表した。同調査は、同社が運営するアンケートサイト「アイリサーチ」登録モニターのうち、全国の花粉症を持つ男女・20歳~59歳を対象として4日~5日に実施。有効回答数400人(花粉症歴(3年未満)100人、(3~5年程度)100人、(5~10年程度)100人、(10年以上)100人)から回答を得た。
花粉症の症状「今年は重いと予想」は約4割
「花粉症の原因」を聞いたところ、2位の「ヒノキ花粉」(21.5%)に大差をつけ、「スギ花粉」が72.3%で1位となった。「わからない」の回答率は花粉症歴が短いほど高く、「花粉症歴3年未満」では3人に1人となる35.0%が「わからない」と答えた。
「花粉症の症状」を聞いたところ、1位は「鼻水」で89.3%。2位は「くしゃみ」で77.8%。3位は「目のかゆみ」で70.5%だった。またすべての症状において「花粉症歴3年未満」は他に比べて回答率が低く、花粉症歴が長くなるほど多数の症状を発症する傾向があった。
「去年の症状と今年の症状の予想」を聞いたところ、「去年の症状」は「重かった」が47.0%。「今年の予想」は「重いと思う」が37.3%となり、去年の症状を約10ポイント下回った。
花粉症歴が長いほど「病院で処方される飲み薬」を活用
「花粉症治療・対策での通院の経験」については、「頻繁に行っていた」「たまに行っていた」を合わせ48.0%に通院の経験があることがわかった。花粉症歴が上がるにつれて通院経験率も上がる傾向で、「花粉症歴3年未満」では43.0%が「行ったことがなく、行こうと思わない」と答えた。
「1シーズンの花粉症対策・治療の平均費用」を聞いたところ、最も多い回答は「1,000円~3,000円程度」の24.0%。「0円(費用は使わない)」「1,000円未満」を合わせると、半数を超える55.1%が「3,000円未満」で1シーズンを過ごしていた。「0円(費用は使わない)」の回答率は「花粉症歴3年未満」が17.0%と最も多く、次いで「花粉症歴10年以上」の14.0%だった。
「使用経験のある花粉症対策グッズ、その中で最も効果があった花粉症対策グッズ」を聞いたところ、どの花粉症歴でも1位は「マスク」だった。一方で2位は、「使用したことがある」が「市販の飲み薬」(42.8%)だったのに対し、「最も効果があった」では「病院で処方される飲み薬」が22.3%となった。
さらに「最も効果があった」では、「花粉症歴3年未満」「花粉症歴3~5年程度」の1位が「マスク」だったのに対し、「花粉症歴5~10年程度」「花粉症歴10年以上」の1位は「病院で処方される飲み薬」となり、花粉症のベテランは病院に通って処方される薬をうまく活用していた。