東日本大震災から3年。まずは被害に遭われ、今も困難な日々を過ごされている皆様に対し、心よりお見舞い申し上げます。各所で追悼・復興祈念式典が執り行われ、震災を風化させることなく、未来へと繋がる復興への取り組み・関わり方について改めて考えた人も多いことと思います。
去る3月5日、ドコモとソフトバンクがスマホを使ってできる復興支援を発表しました。それぞれどのような特徴なのか調べてみました。
ドコモ、JustGivingと連携し、被災地で活動するNPO等活動支援-個人寄附の仕組み確立
ドコモは4月1日より、世界最大の寄附サイト「JustGiving」の日本支部を運営する一般社団法人ジャスト・ギビング・ジャパンと連携し、個人ユーザーからNPO等非営利団体へ寄附を行える仕組みを開始すると発表しました。6月からはドコモのケータイ払いやドコモ口座からの寄附が可能となります。
会見の中で、一般財団法人ジャスト・ギビング・ジャパンの佐藤大吾代表理事は「イギリスやアメリカに比べたら、日本は個人からの寄附が少ない。それは集めるツールとルールがないだけ」と述べ、「寄附と感情はセット。心が動いたときにすぐできるモバイルは非常に有効なツール」と話し、今後の展開や取り組みについて意欲的に話していました。
ドコモは寄付を集めやすいようプロモーション支援や、NPO等へ情報配信のためのタブレット貸与、活動準備資金として50万円/団体を寄付します。
これまでも東北復興新生支援室のドコモ社員は様々な活動を行っており、その様子は「docomo 東北復興・申請支援 笑顔の架け橋 Rainbowプロジェクト」というポータルサイトを通じて報告。「被災地のいま」や、「未来へ進むとうほくリポート」などを知ることができます。
思い立ったら募金ができる、ソフトバンク「かざして募金」
同日、ソフトバンクはスマホのアプリを利用した日本初の募金プラットフォーム「かざして募金」の提供を開始しました。これは「かざして募金」に参加している非営利団体が登録したロゴ、文字、ポスターなどの画像を同アプリで読み取ることで募金が行える仕組み。ソフトバンクのスマホを利用している人は携帯払いが可能で、他キャリアのユーザーが利用する場合はクレジットカード決済となります。
最短2タップで募金ができる本アプリは、先ほどドコモの取り組みで紹介した佐藤氏の「心が動いたときにすぐ寄附できる」という言葉を具現化したものであり、キャリアを問わずにできるのもポイント。
なお、この「かざして募金」はAndroidスマホのみ対応していますが、2014年夏頃からiPhoneでの提供開始も予定しています。
継続した支援を……
もう3年なのか、まだ3年なのかは正直、個人で異なると思います。しかし、1つだけハッキリとしているのは、継続しての支援が必要な状況のままということ。
スマホを通じての支援といえば、3月11日LINEから提供が開始された「3.11 こどもスタンプ」があります。この発表を行った日、LINE株式会社は「継続しての支援」を表明しており、今後の動きにも注目し期待していきたと思います。
3年の節目となった今年。筆者も再度、自分たちができる「支援のかたち」を見直し、行動していきたいと思います。誰もが笑顔で生活できる日を信じ、1日も早い復興を心より願います。