日本時間13日、米国内では初となるiTunesの音楽イベント「iTunes Festival」がスタートしたとお伝えしたが、本稿ではその二日目の様子をレポートする。
12日(日本時間13日)は、Isaiah Rashadに、ScHoolboy Q、Kendrick LamarとTDE/Black Hippy周辺のラッパーが集結。ScHoolboy QとKendrick Lamarは昨年に続いてのiTunes Festival出演となる。
オープニングアクトはIsaiah Rashad。Kendrick Lamar率いるレーベルTDE(Top Dawg Entertainment)の新人だ。デビューアルバム"Cilvia Demo"には、レーベルメイトのJay Rock、この後登場するScHoolboy Qらがゲスト参加している。この日は、その"Cilvia Demo"からのトラックで構成されたパフォーマンスを30分弱披露。
続くScHoolboy Qはトレードマークのバケットハットを被ってステージへ。メジャーでのデビューアルバムとなる "Oxymoron"からの曲を中心に、 ヒット曲"Hands On the Wheel"や"Druggys"などをプレイ。ジョークの入ったMCを織り交ぜつつ40分弱のパフォーマンスを披露した。
ラストは最新のシングルである"Man of the Year"。ScHoolboy Qがステージを後にし、TDEのプロデューサー/エンジニアであるDJ MixedByAliが"The Art of Peer Pressure"をつなぐと、Kendrick Lamarが登場、"m.A.A.d City"へとなだれ込む。
その後は、Michael Fredoの"Jealous"やA$AP Rockyの"Fuckin' Problems"、Young Jeezyの"R.I.P."のカバー曲などを披露。さらに、Jay Rock、TDEの女性シンガー・SZAをゲストに迎え、盛り上げ、聴かせる。アンセムチューン、"Hiiipower"、"Swimming Pools(Drank)"が繰り出されると、怒濤のコール&レスポンス。押し寄せるヴァイヴは渦となってオーディエンスを巻き込む。オーディンスからエナジーを吸い上げ、吸い上げたエナジーをオーディエンスに戻していく。
1時間弱で本編は終了。そして"Kendrick! Kendrick!"と熱いコールが続く中、再びステージへ。
アンコールは"Cartoons & Cereal"。極上のライムを堪能したクラウドは皆、恍惚の表情を浮かべている。最後にKendrickが「俺はビッグになる」という台詞をキめ、iTunes Festivalの二日目が終了した。
過日のColdplayらのライブレポートでも記したよう、今回のiTunes Festivalは、基本的に抽選での入場となる。スケジュールとチケットが入手できなかった都合で三日目以降のレポートは割愛するが、読者の皆様には、是非、期間限定配信のアーカイブを御覧頂きたい。日本時間19時の時点で、大トリのKeith Urbanを除き、すべてのパフォーマンスの様子を無料で視聴可能となっている(Keith Urbanのパフォーマンスもまもなくアップされる予定)。また、ライブの音源は後日限定ライブEPとして配信されることになっているので、こちらにも期待して欲しい。
(C) iTunes Festival at SXSW