女優の永作博美と宮本信子が15日、都内で行われたWOWOWの連続ドラマW『私という運命について』の完成披露試写会に出席した。
直木賞作家・白石一文の同名小説を実写化した同作は、主人公・亜紀(永作)と周囲の人々の人生を描いたヒューマンラブストーリー。バブル崩壊後の時代を生きる亜紀は、アメリカ同時多発テロや新潟県中越地震といった様々な出来事の中で、自身の運命を切り開こうとする――という内容で、ドラマは23日22時から毎週日曜日に放送(第1話は無料放送)。
主演の永作は、「人がしっかりと進んでいく姿が印象深く描かれた作品。亜紀がどうなっていくのか最後まで見届けて欲しい」とアピールし、役柄について「信念が強くて頑張り屋さんだけど、普通の女性。曲げられないところは似ているかもしれない」と紹介。劇中では、元恋人の佐藤康を江口洋介、康の母親・佐智子を宮本が演じており、江口と初共演だったという永作は、「爽やかで素直にお芝居をされる方でビックリ。素敵な役者さんでした」と振り返り、宮本については「正面でしっかりお芝居をされていたのが印象的」と語った。
一方、「気が強くてとても可愛い人」と永作の印象を語った宮本は、“杜氏”という役どころに「母方の祖父が杜氏だったので、ご縁があったのかなとうれしかった。運命とか宿命について考える作品になった」とにっこり。運命を切り開くことについて、永作は「私はつかむ物も無く必死で生きてきたので、もがき苦しみながら生きていくしかない。みんながそういう想いで生きていると思えば良いんじゃないかな」と持論を語った。また、イベントには、瀧本智行監督と脚本を手掛けた岡田惠和も出席。「2人とも男前な方」とキャストの印象を語った瀧本監督は、永作について「僕の演出以上のお芝居をされていました」と大絶賛していた。