説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、「アプリの料金ボタンに付いている「+」の意味は?」という質問に答えます。
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アプリの料金ボタンには、金額(無料のこともあります)が表示されています。このボタンをタップし、App Storeに登録しているApple IDのパスコードを入力、またはTouch IDに登録している指紋が認識されることにより、その金額が課金されます。
金額ボタンに「+」が表示されている場合は、それがiPadと共用のアプリ(ユニバーサルアプリ)と判断できます。iPhone版とiPad版が異なるアプリではなく、どちらでも動作する同じアプリとして公開されていますから、iPhoneとiPadの両方を利用しているユーザにとっては経済的なアプリとなります。iPhone版を購入すれば、Apple IDが共通のかぎり、同じアプリをiPadでも再課金されることなく利用できるからです。
「+」はiPad向けに最適化されたアプリであることを意味しますから、iPadで起動したとき、拡大表示(iPad非対応アプリは画素が粗くなります)を行う必要がありません。その意味でも、iPhoneとiPadどちらを利用しても違和感なく使えるアプリといえるでしょう。
もっとも、近ごろでは「+」の有無だけでは経済的かどうかを計ることはできません。ユニバーサルアプリかどうかにかかわらずアプリ本体は無料で提供し、追加データや一定期間の使用権などを必要に応じて購入するシステム(アプリ内課金)が普及したため、アプリをインストールする時点での価格はそれほど重要ではなくなったからです。ただし、アプリ内課金で購入した機能/アイテムはiPhoneとiPadどちらでも(同じアプリであるかぎり)使用できますから、やはり「+」の表記があるアプリのほうが経済的といえるかもしれません。