カシオ計算機のオリジナルスタンプメーカー「pomrie」(ポムリエ)が好調だ。クラフト好きから人気なのはもちろん、新入園/入学シーズンを控えて、同社では「子供の持ち物への名前付け」への活用を提案している。

pomrieは、PCやスマートフォンで作ったオリジナルのデザインをもとに、製版してスタンプを作れる機器。あらかじめ用意されたデザインも豊富で、自分で撮った写真もスタンプ素材として使える。詳細は以下の関連記事を参照いただきたい。

【レビュー】オリジナルスタンプで作る私だけのアイテムを - 夢が広がるカシオ「pomrie」の世界
【インタビュー】クラフト女子に送るスタンプメーカー「pomrie(ポムリエ)」 - キュートなプロダクトがカシオに生まれるまで
【ニュース】カシオ、手軽にオリジナルスタンプが作れるスタンプメーカー「pomrie」

スタンプメーカー「pomrie」

pomrieで作ったオリジナル「お名前」スタンプの一例

2014年1月29日からは、名前付けに適したイラストやフレーム素材の無料ダウンロードサービスを開始している。これと関連してカシオは、2013年4月に保育園・幼稚園・小学校に子供が入園・入学した25~49歳の「先輩ママ」(500名)に対して行った、「入園・入学準備に関する意識・実態調査」の結果を発表した。

調査ではまず、「入園・入学準備で大変だったことは何か?」という質問をしたところ、1位となったのは「持ち物への名前付け」。66%の回答者が「大変だった」としている。その理由については、やはり「量」が大きい。「名前付け」が必要だった持ち物の種類は平均「19.5種類」、1年間で持ち物への名前付けを行った回数は平均「27.3回」に上った。

また「名前付け」に関連して、 「持ち物への名前付けで、子供が喜ぶと思うのはどのようなもの?」という質問には、以下のような回答が寄せられている。

・「絵やマークが入っている」(63%)
・「キャラクターが入っている」(47%)
・「オリジナルである」(26%)
などが上位に並び、名前付けを工夫するメリットとしては、
・「文字が読めなくても問題ない」(43%)
・「先生が分かりやすい」(36%)
・「文字を覚えやすい」(34%) といった回答が目立った。

一方で、工夫が苦手という回答も多い。「オリジナルの名前付けをしてあげたいと思うか?」との質問に対して、「そう思うし、できる自信がある」という人は14%にとどまる。

育児用品専門家の田口玲子氏は、pomrieについて以下のようにコメントしている。

「大変で義務感の強い『持ち物への名前付け』を、子供と一緒に楽しむイベントにできる点が一番のメリット。子供と一緒に園の持ち物マークや好きな柄を選んで作るので、『このスタンプが押されているものは、自分のものである』という認識につながりやすい。実際に、私の子供もとても楽しんで作っていた。

親の器用不器用にかかわらず、手軽にオリジナルのスタンプができる点もメリットと言える。布製品にもアイロンで転写できるので、洋服への名前付けにも重宝しそう。

ちなみに、持ち物への『名前付け』以外の用途としては、宿題などに押す『よくできました』スタンプであったり、バザーのときに出品するものにオリジナルのスタンプを付けたりなど、工夫次第でいくらでも広がる可能性がある」

カシオでは、今回の調査結果と育児用品専門家の観点から、pomrieのニーズの高さが感じられる結果になったとしている。