産労総合研究所はこのほど、「2013年 医療機関が設定する自費料金に関する実態調査」の結果を発表した。厚生労働省が定める「療養の給付と直接関係のないサービス等」のうち88項目の取り扱いについて調べた。
自費料金の費目別金額水準を見ると、インフルエンザ予防接種は、全国平均3,332.1円、最高額6,000円、最低額953円。最高・最低額に開きはあるものの、大半が2,000円台~4,000円台に集中していた。
肺炎球菌(大人)の予防接種は、全国平均7,323.5円、最高額1万2,000円、最低額4,310円。金額別に見ると、3,000~5,999円が12.7%、6,000~7,999円が48.8%、8,000~9,999円が34.6%、1万円以上が3.9%と、比較的ばらつきが大きかった。
大人用紙おむつの購入代金は、全国平均127.6円、最高600円、最低20円。テレビカードは、1枚あたり平均1,003.2円、最高3,000円、最低500円だった。
診療録(カルテ)に関する自費料金の平均額は、開示基本手数料が2,732.7円、医師の説明(30分)が5,450.2円、複写が59.2円などとなった。
地域別に見ると、全体的に金額水準が高いのは「関東」と「甲信越、中部」だった。
調査期間は2013年9月。調査対象は同所会員施設など7,467医療機関で、有効回答数は581施設。