4月からの消費増税に伴い、病院や診療所に支払う初診料(現行2,700円)と再診料(690円)がそれぞれ120円、30円値上げされることが決まった。頻繁に医療機関を利用する人にとっては頭の痛い問題だ。医療費がかさみやすい老後の心配もあるし、できる限り"医者いらず"の体になりたいと多くの人が思うことだろう。そこで、ふだんの生活と関連が深い病気を予防するための方法と、素人でもわかりやすい"自己診断法"をまとめているサイトをいくつか紹介する。
今やおなじみのメタボ、詳細な定義をご存じ?
まずは、社会にだいぶ浸透した「メタボリックシンドローム」、通称メタボかどうかを判断できるサイトからだ。内臓脂肪型肥満に加えて、高血糖や高血圧、脂質異常のどれか2つ以上をあわせもつ状態が、メタボと診断される。メタボは心臓病や脳卒中の要因となる動脈硬化を招く恐れがあるとされているため、注意が必要だ。
男性で85cm以上、女性で90cm以上の腹囲だと、内臓脂肪型肥満に該当する。そのほかの血圧や血糖値、HDLコレステロールなどの詳細は、厚生労働省の特設ページで詳しく紹介されている。あわせて、運動習慣の徹底やバランスのよい食事などの予防方法も知ることができる。
今後の日本で増えそうなロコモって?
次は、最近少しずつ耳にすることが多くなってきた「ロコモティブシンドローム」(ロコモ)。ロコモは和名を運動器症候群といい、筋肉や骨、関節などの障害によって移動能力の低下をきたし、要介護状態、もしくは要介護になる危険の高い状態を意味する。超高齢社会の日本で今後増える可能性が高い症状だ。健康上の問題がない状態で日常生活を送れる期間を表す「健康寿命」を延ばし、老後を生き生きと過ごすには、ロコモの予防が欠かせない。
「ロコモ チャレンジ! 推進協議会」は、ロコモの普及啓発とともに、ロコモかどうかチェックするためのロコチェックをサイト上で紹介。「片脚立ちで靴下がはけない」「家の中でつまずいたり滑ったりする」などの症状が当てはまる人は要注意だ。
人には相談しにくいEDのセルフチェックも!
医者や友人には相談しにくいEDになってしまったかどうかも、自分である程度"診断"できるサイトがある。「EDネットクリニック.com」のEDセルフチェックでは、簡単な問診にチェックしていくだけで自身のEDの度合いがわかるうえ、結果が出たチェックシートを印刷することも可能だ。同サイトにはEDの原因やタイプなども詳しく紹介されている。性行為に満足できないと自尊心の低下に陥るケースもありうるため、心身ともに健康に過ごしたいのであれば、一度チェックしてみるのもいいだろう。
この他にも、認知症や生活習慣病の予防&セルフチェックができるサイトなども多数存在する。
いざというときは必ず診療機関へ
インターネット全盛の現代では、手軽に病気に関する情報が手に入るが、サイトによっては玉石混交の情報を発信しているケースもある。そのため、医療機関や製薬会社、行政などの信頼できるサイトを活用して、病気の原因や予防法を学ぶことがベターだろう。ただ、どれだけ体に気をつけているつもりでも、病は突然やってくるもの。セルフチェックをして、「ちょっとあやしいかな」と思ったら、すぐに診療機関へと足を運ぶようにしてもらいたい。