松本清張の社会派ミステリー『時間の習俗』が、俳優の内野聖陽主演でドラマ化され、フジテレビ系で4月10日(21:00~23:13)に放送されることが13日、明らかになった。
『時間の習俗』は、松本清張の代表作『点と線』の名コンビ・三原刑事と鳥飼刑事のアリバイ崩しを描く社会派ミステリー。ある日、神奈川県の相模湖畔で殺人事件が発生。三原刑事は、被害者の交際人物リストから行動に作為の感じられる国会議員の峰岡に疑いを持つが、その男には完璧なアリバイがあった。三原はベテラン刑事の鳥飼と落ち合い捜査を開始。そんな中、若い男の死体が見つかり、捜査を進めるうちに2つの事件の関連性が浮かび上がる。三原は峰岡のアリバイを崩すことができるのか。
主役の三原刑事をフジテレビ作品初主演の内野聖陽が演じ、コンビを組む鳥飼刑事を俳優の津川雅彦が演じる。そのほか、国会議員の峰岡役として俳優の加藤雅也が出演するほか、木南晴夏、田村亮が出演。脚本は、浅野妙子氏が務める。撮影は現在、大規模な北九州ロケを行っている。
内野は、演じる三原刑事について「原作では、性格の個性を強く打ち出してないので、どう作るか一瞬戸惑いましたが、今はそれを逆に自由に発想して楽しんでます」とコメント。また、作品全体については「見事なトリックと人物造形の深さに感銘した」といい、「ドラマ版では、いかにテンポよくスリリングに演じられるか。刑事魂の執念深さ、雑草のようにしぶとい感じは、特に大事に演じたい」と語っている。
そして「原作の持つ力強さやミステリーの巧妙さが、浅野妙子さんの作風で現代風に軽快によみがえっています! 三原刑事と犯人の攻防もスリリングで、見る方の心をつかむ力強い作品にしますので、楽しみにしていてほしいです」と視聴者に向けてメッセージを送った。