大阪府大阪市の交通科学博物館はこのほど、今月8日に来館者数1,800万人を達成したと発表した。同館は4月6日の閉館まで、各種記念イベントを行う予定だ。

1962(昭和37)年に「交通科学館」として開設された交通科学博物館は、京都市の梅小路エリアに現在の梅小路蒸気機関車館と一体化した新たな鉄道博物館(「京都鉄道博物館」の名称で2016年春に開業予定)が開設されるため、4月6日の閉館が決まっている。同館に展示されていた車両や収蔵資料などは、新しい鉄道博物館に移設展示される。

閉館間近の交通科学博物館では、最後の企画展「52年の軌跡展」を閉館当日まで実施。開館当時から50年あまりにわたる同館の歴史を、数々の展示資料とともに紹介している。

3月16・21・22・23・29・30日には、「保存車両大公開! ~こうはく乗り物大公開編~」と題し、整備を終えた屋外展示場の車両や、普段公開しなかった実物車両などの内部を公開。16・22・29日にはスシ28形301号とマロネフ59形1号を、21・23・30日には80系電車(制御車)とキハ81形3号ディーゼル動車がそれぞれ公開される予定だ。

4月1日から営業最終日の6日まで、JR西日本の社員による感謝イベントも実施。実際に大阪環状線を運転している運転士が、館内の221系シミュレータを使って運転指導を行うほか、屋外展示場では地元の小学生に協力を得て作成したパネルの展示や、来館者が参加できるイベントを実施。4月5・6日はホールでもイベントを行うという。