IDC Japanは13日、2013年の日本国内におけるインクジェットプリンタおよび複合機(MFP)の市場動向を発表した。総出荷台数は前年比8.2%減の571万台で、リーマンショック後の2009年以来、4年ぶりに減少した。
四半期ごとの推移を見ても、第1四半期から第4四半期まで1年を通じて前年同期比でマイナスとなった。4年ぶりに減少に転じた要因として同社は、2009年末から急増した低価格複合機の需要が一巡し、無線LAN機能やスマートフォンとの連携機能を搭載した製品への買い替えも落ちついたためとの見解を示している。複合機の比率は前年比0.4%増の88.0%に達した。
同社は、購入時期が12月末に集中したことが顕著になったことにも触れており、その要因として、年末に近づくほど価格が下がる傾向を多くの消費者が知るようになったことを挙げている。本調査の対象は最大用紙サイズA4判以上のインクジェットプリンタおよび複合機となっている。