ニコンは3月13日、ミラーレスタイプのレンズ交換式デジタルカメラ「Nikon 1」シリーズの新モデル「Nikon 1 V3」を発表した。発売は4月で、価格はオープン。

パッケージは本体のみのものと、交換レンズ「1 NIKKOR VR 10-30mm f/3.5-5.6 PD-ZOOM」が付属する標準パワーズームレンズキット、標準パワーズームレンズレンズのほか電子ビューファインダー「DF-N1000」とグリップ「GR-N1010」が付属するプレミアムキットの3タイプが用意される。

推定市場価格は本体のみが90,000円前後、標準パワーズームレンズキットが100,000円前後、プレミアムキットが135,000円前後(すべて税込み)。

【左】「Nikon 1 V3」 【右】電子ビューファインダー「DF-N1000」とグリップ「GR-N1010」を装着した状態

1型センサーを採用することで、小型モデルが多いミラーレス一眼の中でもコンパクトサイズを実現した「Nikon 1」シリーズの新モデル。「Nikon 1 V」シリーズの特徴となっていたEVF(電子ビューファインダー)は本モデルよりオプション扱いとなった。撮像素子はサイズが同じものの、「Nikon 1 V2」の有効1,425万画素から有効1,839万画素に向上。画像処理エンジンも「EXPEED 3A」から新開発の「EXPEED 4A」に進化し、ノイズの低減や高速な画像処理を可能にしている。

新たな特徴としては、AF追従で世界最速を謳う約20コマ/秒の高速連写を実現。デジタル一眼レフカメラを超える動体捕捉性能で、動く被写体を撮影する際に威力を発揮する。また、撮像面位相差AFとコントラストAFをシーンに応じて使い分ける「アドバンストハイブリッドAF システム」も、位相差AFエリアがNikon 1 V2の73点から105点へと拡大された。

機能面では、「Nikon 1」シリーズ初となるタッチパネル液晶モニターを搭載。タッチ操作によるピント合わせやターゲット追尾、各種撮影操作が可能となっている。また、ハイアングル時で最大約87度、ローアングル時で最大約170度という広い可動域でのチルトも可能。こちらもシリーズ初となる。そのほか、撮影した画像をスマートフォンやタブレット端末に転送したり、スマートフォンなどから本機をリモート操作したりできるWi-Fi(無線LAN)接続機能も搭載。

主な仕様は、マウントがニコン1マウントで、撮像素子が有効1,839万画素の1型(13.2×8.8mm)CMOSセンサー、対応感度がISO160~ISO12800、シャッタースピードがメカニカルシャッター使用時で1/4,000~30秒、電子シャッター使用時で1/16,000~30秒となっている。

背面のモニターは3型・約104万ドットの液晶方式。利用可能な記録メディアはmicroSD/SDHC/SDXCメモリーカード、記録形式は静止画がRAW、JPEG、動画がMOV(H.264/MPEG-4 AVC)、動画の記録画素数は最大1,920×1,080ドット/60pだ。バッテリーはリチウムイオン充電池。

本体サイズは約W110.9×D33.2×H65mm、重量は本体のみで約282g、バッテリーとmicroSDカードを含む状態で約324gとなっている。

専用アクセサリとしてEVFとグリップを用意

Nikon 1 V3に併せて、電子ビューファインダー「DF-N1000」とグリップ「GR-N1010」も発表された。プレミアムキットに付属するものと同じ内容。いずれも4月発売予定で、希望小売価格はDF-N1000が33,000円、GR-N1010が17,000円となっている(いずれも税別)。

【左】「DF-N1000」 【右】「GR-N1010」

DF-N1000は0.48型・約236万ドットの液晶が用いられており、高精細な表示で被写体を確認できる。視野率は約100%だ。

GR-N1010は、マグネシウム合金製で高い剛性と耐久性が確保されたグリップ。押しやすさに配慮して傾斜を付けて配置されたシャッターボタンや、任意の機能を割り当てられるファンクションボタン、設定変更用のサブコマンドダイヤルを備える。

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