女優の武井咲が、累計発行部数888万部を誇る少女コミックを原作とする実写映画『クローバー』で主演を務め、関ジャニ∞の大倉忠義演じるツンデレ上司とのラブストーリーに挑戦することが13日、明らかになった。
1997年から2010年にかけて連載された少女コミック『クローバー』は、華やかなホテル業界のオフィスを舞台にしたラブコメディ。恋愛オンチでピュアなOL・沙耶(さや)と、クールで頭脳明晰、出世に貪欲そうで、華やかな女性遍歴を持つ超エリートの柘植(つげ)は、上司と部下という関係。沙耶は、上司の柘植に叱られてばかりの毎日が続いていたが、ある日、柘植からいきなり告白される。さらに、初恋の男の子とも再会し、平凡だった沙耶の日常に新しい恋の予感が訪れる。
20代初のラブストーリーに挑む沙耶役の武井は、「自分が好きになった人に好きって言われることや、好きになれる人に出会えることはすごく奇跡的なことだと思うことがあります。私も主人公・沙耶のような奇跡的な恋を一度は体験してみたいです」と本作のような恋へのあこがれを示し、「私がこの仕事をしていなかったら、もしかしたら会社でこんな恋をしていたかもしれないと思うと本当にドキドキして脚本を読むことができました」とコメント。「この作品をすごく夢のあってハッピーなものにしたい」と意気込んでいる。
相手役・柘植を演じる大倉は「恋愛漫画は非日常的な内容が多い中、男子目線で原作を読んでいても、この作品はすごく身近に感じる要素がある気がしました」と作品の感想を述べ、「以前共演させていただいた武井さんとクローバーの世界観をしっかり表現し、幅広い世代の方々の心に響く"胸キュン"映画になるよう頑張って演じていきたい」と話している。
「少女漫画は独特の表現方法ですのでその実写化は難しいのでは」と思っていたという原作者の稚野鳥子氏。「沙耶役の武井咲ちゃんは少女漫画からそのまま出てきたようで、その後、柘植さん役が大倉忠義さんに決まったと聞いた時、この2人ならクローバーの世界を体現してくれる!と思いました」と配役に納得の様子で、「平面の自分の作品が立体となって目の前にどう現れるか、作者の私も今からとても楽しみです」と期待を寄せている。
メガホンをとるのは、『アナザー Another』『今日、恋をはじめます』などで知られる古澤健監督。撮影は4月からスタートし、5月にクランクアップ予定。11月1日に公開を迎える。
(C)2014映画「クローバー」製作委員会 (C)稚野鳥子/集英社